君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業

 

君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 (宝島社文庫)

君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 (宝島社文庫)

 

 君に恋をするなんて、ありえないはずだった、の上下巻の下巻。

まずは無事、下巻が発売されてよかった、といったところでしょうか。

 

1巻完結かと思いきや、どう考えても途中だろっというところでぶつ切りされた前作から約4か月。結構早く続編が来ました。いや、だったら最初から上下編にしておけよ、と。わかりやすく表記しておけよ、と思うのですが、あのぶつ切りで、続編表記ナシ、の手法が話題になったのだから編集者側はやった感あるのかなー。

個人的には13万人も同じ思いをしたのかと思うと…。

 

それで下巻ですが、上巻と比べて起伏のある展開がなく、ぶつ切り以降を引きずっているのが最後まで続く展開はちょっと長い、ですよね。二人の掛け合いとか、すれ違いとか、生じる出来事に二人がどう対応していくのか、距離感の変化が面白かった上巻に対して、終始距離を離したまま、近づくイベントすらさらに距離を離させる展開をさせ、最後にようやく近づけさせる。

ちょっと長かった気がします。

また上下巻に分けたことで、下巻がずっとその展開だけだったので低空飛行なんですよね。上巻で登って行って、最後に急降下して、で、下巻は低空飛行を続けて、最後に急上昇。その上昇の仕方が今一つ盛り上がりに欠けるというか、関係の深い駅のホームというわけでもなく、出会い方も、うーんな感じで。

段階を踏んで盛り上がるというより、脈絡も伏線もなく、唐突に、だったので驚きはしたけど、気持ちが乗る前に進んでしまった感じですかね。

だからこそ、編集者は上巻で切ったんですかねー。この方が面白い、と判断して。まぁすげーイラっとさせられましたが。

 

いっそ大幅改稿して、なろう、にあげている短編二つをうまく組み込んで、全く別の展開にしたほうが良かったのではないだろうか、と思わなくもない。

期待値が高まった分だけ、後半の欝々とした展開の長さに物足りなさを感じてしまいました。正月、始業式、センター試験に本試験、バレンタインに終業式、と高3最後のイベント全てを距離を離す展開にしたのは予想外なので見事なんですが、盛り上がりにはかけましたね。

一応、最後の告白場面はようやく、なので感動はしました。

 

そして、書下ろしの特別篇は、えーとあれですかね。

今回のタイトルは「君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、童貞卒業」というタイトルなんですかね。

はい、えーと、その、蛇足だったかな、と。かなり前の話ですが、電車男が流行った時にゴールイン後のこともスレに投稿があったらしいんですが、初体験がどーとかこーとか、それと同じでしたね。

個人的にはすごく萎えたんですけど、この特別篇は他で受けるのかなぁ。

 

上巻の面白さに対して、下巻はちょっと距離を離した展開が長すぎた、というのが結論。ネット小説で読む分にはどこまでこの状態が続くんだろう、とドキドキするんでしょうが、流石に卒業式過ぎた後まで引っ張られるのは、ねぇ?

個人的には今後、友人などに上巻だけ渡して、反応を楽しみたいなぁと思います。

 

あと「眼鏡とあまのじゃく」のページに「飯島くんの暴走」と「彼女が部屋で待ってるから」の二つの小話があって、まだ読んでいなかったので、読んでみようと思います。