天賀井さんは案外ふつう4巻

 

 スパイラルのコンビが組んで描かれた日常系伝奇コメディも最終巻。

最後の最後まで煙に巻かれたような面白さでした。

 

なんだろ、これ。シュールというか、凄いというか、面白いんだけど変な作品。4巻完結とコンパクトな終わりで、えーとこれはだいたい予定通りなのか? それともあんまり売れなかったから短縮されたのか? それとも伸びた方なのか? よくわかりません。ただ個人的には四巻で終わってしまったのは非常に残念でした。もうちょっと続いてほしかったなぁ。

謎に関しては3巻でほぼすべて明かされていたので、4巻は後日談兼作品の着地点に向けての着陸作業といったところ。天賀井さんが探偵のように謎を解く回はあれ? この回必要なの? とか思いましたが最終話でその理由が語られて、なるほど、と。

で、天賀井さんが名探偵として活躍する作品の連載はいつからですか?

第17話の部のみんなが天賀井さんについてあれこれ話す話が非常に面白かった。これまで天賀井さん中心に話が描かれていたので、読者からすると彼女の存在自体は特に謎でも何でもないんですけど、周囲の人間からすれば「怪しい」ですよね。

その辺を描いているのがこの作品らしいというか。この辺の、普通でない人物が普通であろうとする、という原作者の意図が面白いことはまっており、面白かった。

そして最後にまさか六十年後の姿をしっかり描いてくるとは。それもまたこの作品らしいですね。普通、ヒロインの老後の姿なんてあんなに鮮明に描きませんよ。

 

いやはや、色々な意味でルールブレイカー的な面白さがある作品でした。個人的には名作認定しちゃうような作品です。

うん、素晴らしいコメディ作品でした。コメディ、ですよね?