ヒーローお兄ちゃんとラスボス妹 抜剣! セイケンザー

 

 ニャル子さんの作者が放つ新シリーズだけど、売れなくて打ち切りになったらしい!

でもこれ、色物だけど面白いよっ!

 

いやぁ、ゆるーい作品なのですけど、妹がいい味を出していて、あれです、ヨスガノソラです。ヨスガノソラが好きな人は読むべきです。つまりそういう作品です。

聖剣を抜いたことで、なぜか世界征服の道に進みだした妹と、その妹から抑止力となる変身ヒーローアイテムを手に入れた兄の物語です。もうね、兄ラブな妹がダメ可愛い。そしてそんな妹を中心に考える主人公・兄。終始その二人を中心に展開して、他の要素を一切入れない展開が素晴らしい。三角関係? 何それ、美味しいの? なレベルで除外されているし、常識? 何それ、必要なの? なレベルで楽しい。

とりあえず、打ち切りになった原因はタイトルがダサかったからじゃないですかね。いや、作者が考えた「大首領妹」もたいがいダサくて売れる気がしませんが、今のタイトルも売れる気がしないですわ。だからこそもったいない。こんなに面白いのに。もうちょっとカッコイイタイトル付ければよかったのに。

 

で、タイトルで大幅な損をしている本作ですが、中身はニャル子さんの作者の作品なので安心感と安定感があって、ゆるーい展開です。ピンチとかまぁあってないようなもんです。ワンパンマンみたいなものです。ええ、ご都合主義ですが何か?です。だからこそ、安心して楽しめます。そして要所要所でネタを仕込んできます。

最初の夜、と書いて、ルビで、ビギンズナイト、とか描くのはこの作者だけです。二人で一人の王、とかWネタ好きだな、おい。通りすがりの刀剣マニア、とかもあったり、相変わらずのネタ要素満載です。全部上げていったらどれぐらいあるんだろう。尊敬します。パロディネタをするならこの作者くらいさりげなく、かつ大胆に使用しろと思っちゃいますね。

あとはゆるーい展開が延々と続いて、どうして妹が世界征服をするのか、どうして兄に変身アイテムを与えたのか、とかきちんと1巻で明かされます。この辺りもさすが。アホみたいに次へと引っ張る作品とは違います。

そして最後にご褒美的なシーンを描いて終わるのですが、いやいや、大爆笑ですよ。一番笑いました。

 

とにかく、ヨスガノソラの穹ちゃんが好きなら読め、という本。

特撮ネタとかも把握しているとより楽しめると思います。終始ゆるーいので気楽に読んでも大丈夫。

 

さてさて、打ち切りにはなりましたがカクヨムで続編が連載中です。ありがてぇ。

ヒーローお兄ちゃんと大首領妹(逢空万太) - カクヨム

次はこちらを読んで楽しもうと思います。いやほんと、タイトルで損してますけど、いい作品ですよ、これ。今からでも遅くないから改題しましょう。読者からタイトルを募集しましょう。