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君に恋をするなんて、ありえないはずだった

 

君に恋をするなんて、ありえないはずだった (宝島社文庫)

君に恋をするなんて、ありえないはずだった (宝島社文庫)

 

 ふっざけんなーーーーーーー!!!

終わってねぇじゃん! 全然終わってねぇじゃん!!

話が全然終わってないじゃ―――――――ン!!

 

宝島社の人間が「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」と大笑いしている姿が目に浮かびます。ふっざけんなよ! 宝島社! あたかもこの文庫本で終わるような書き方して、全然話が終わってねーじゃねーか! しかも、次回に続くとか書いてないから、売り上げが悪かったら続刊出すつもりとかないんだろ! そうなんだろ! この売り方は絶対そうなんだろ!

なんなの、エヴァ最終回並みのぶつ切りですよ。

「おめでとう」

とか言って拍手してきたらぶん殴るレベルですよ。久しぶりに小説を読んで切れそうになりましたよ。もし続刊出したとしても、本編50ページくらいで、残り200ページくらい外伝とか出して、憤慨する読者を見て「ギャハハハハ」とか笑うつもりだろ。

マジで木根さんの1人でキネマのエヴァ回を思い出しましたよ。

 

いやもう、凄いですよ。話はもうド定番のようなギャル系の女の子とメガネ男子の恋愛ですよ。ちょっとしたきっかけがあって近づいて、週一回だけ予備校の帰りに一緒に帰る関係になって、少しずつ相手のことが気になって、文化祭でヒロインの弱いところを見て、恋心に気づいて、一気に接近したかと思ったら、周囲バレして、ヒロインが「あんなオタク好きなわけないじゃん」的なことを言って、主人公落ち込んで、いつも待ち合わせしている駅のホームで彼女を見かけたけど、逃げるように電車に乗って、僕はもうあきらめましたよ―――で終わり!

ふざけんな! だれがどう読んだってここで終わりなわけねーだろ! ここまで超王道的な展開しておいて、こんな中途半端なところで終わるわけねーだろ! これがコミックの途中の巻だったらわかりますよ。あーすごい引きだなー、次の巻は半年後か―気になるなー、えっ今なら最新号でこの続きが読める? よし、買おう! ならねっ!

でもこれ、明らかに売り方がこれ一つで完結しますよー。すれ違いが起こるラブストーリーですよ―的な帯だし、タイトルだし、装丁じゃねーか! しかも最終ページに続くも終わりも書いてねーじゃねーか!

なんだこりゃーーーーーーですよ! 新海誠監督の秒速5センチメートルのつもりかこんにゃろ―――――!

 

いやまぁね、これがマリみてレイニー止めとか、エヴァの最終回とかならいいんですよ。うぉー先が気になる―! きっとハッピーエンドになるはず―! とか思いながら次まで待たされるわけですよ。

でもこれ、大賞受賞作でっせ! 普通、これだけで終わると思うだろーが!

それを逆手に取ってみましたとかじゃね―――――! たぶん、ここまで読者が「終わってねぇ!」というのも想定内なはずで、それもありなんじゃね、新しいんじゃね、とか思っていそうで、だったらお前らそれ読者の身でされてみろ、とか言いたくなりますよ。

 

とにかく話自体はド定番です。少女漫画で何度も見たことのあるもので、まぁ王道ゆえに普通に楽しめるんですが。ところどころ、男の性的な部分が描写されて鼻につくなぁというところ以外はキレイで、読みやすい。互いの心情描写もきっちり王道を抑えているので楽しめるはず。最近、気を狙った作品が多い中でこれだけ直球を流れる作者は素晴らしいと思うし、需要は十分にあると思う。表紙の絵と合わさって、いい作品です。

だからこそ、ぶつ切りのようなこの終わり方に大暴走ですよ。これで10年後とか描いて、One more time,one more chanceとか流したら問題作として名作になったでしょうよ。少女漫画のテイストを取りつつ、最後めちゃくちゃな終わり方して読者に喪失感を与えたとしてね。

ひっさびさに小説を読んで、終わり方に驚かされましたわ。悪い意味で。

作者のあとがきがなかったらマジで本を投げつけるレベル。しかも次がいつ出るかわらかないし、本当に出るかも現時点では不明。

良くも悪くもすごい本。とりあえず、続きが気になる方は「小説家になろう」に旧題「眼鏡とあまのじゃく」というタイトルで続きがあるのでそちらを読みましょうか。……なんだこれ? 書籍買って、なろう、につなげる取り組みなの?

ncode.syosetu.com 

とりあえず、僕の「小説家になろう」作品嫌いが加速したような気がします。書籍化するときにこういうことするから嫌いなんだよ! なろう作品の書籍は!

(この本がなろう作品だとは最後まで気づいていませんでした)