人間に恋した鬼は咲う

表紙絵はすごくきれいな、人間と鬼が織りなす怪異恋愛譚。

カラー表紙を捲ると表と裏にもお話があるので見逃すべし。

 

鬼と人の恋愛譚なんですけど、うーん、まだちょっと漫画を描くには実力不足、かなぁ。一枚絵とかはすごくうまいと思うんです。カラーで描かれている1話の冒頭なんかはすごくきれいだし、力が入っているんですけど、それ以降のモノクロページの真っ白さ。背景のなさが目立ちます。

また、キャラのギャグ顔、ギャグ描写が崩れすぎていてかわいくない。あとがきとかにあるなら別にいいんですけど、本編で使うような絵ではないと思った。全体的にバランスが取れてなくて、要所要所の絵はキレイなんだけど、全編通して描き続けれてない息継ぎ感と背景まで手が回っていません感が感じられた。

ショタモノかと思ったら、一気に青年まで時間を進めるし、うーん。

ストーリーもえらく急いでいるようなテンポで、100年という時間をすごい駆け足で描くつもりなのかなぁ。もっとゆっくり、少しずつ描くテーマだと思うんですけど。

pixivで連載しているようだし、この作者さん、イラストを描くのはすごく上手だと思う。表紙のヒロインである鬼の絵など、本屋の新刊棚に並んでいても埋没していない。

でも、イラストが上手なのと漫画が上手なのはまた別の話で、まだまだまだまだ発展途上。少女漫画の新人賞とかだとまだ受賞するのは難しそうなレベルに感じた。

 

あとこれは作者なのかわかりませんが、表紙及び裏表紙、帯の装丁や文章のセンスはすごくレベルが高い。センスを感じさせる。なんていうか、この本の良いところだけを本当にうまく吸い上げて作っている気がする。

 

イラスト描くのは得意だけど、漫画はまだまだこれから勉強中、といった本作。

うーん、まずはpixivで連載しているそうなのでそちらをチェックしてから購入するか検討することをおススメします。