終奏のリフレイン

 

終奏のリフレイン (電撃文庫)

終奏のリフレイン (電撃文庫)

 

 久しぶりに読んだ電撃文庫

とまれ、という表現がたびたび出てくるが個人的には凄く読みにくかった。ともあれ、でいいんじゃないの? そこは。

 

人型機械と人間の物語、と端的に言ってしまえばそれが根幹で、あとの設定は全部装飾物。その装飾部分がゴテゴテしすぎていて、装飾過多すぎて、いやもう、何を表現しているのかさっぱりわからないまま読み進めている状態でした。

これは僕の想像力が欠けているのか、作者の設定が凝りすぎているのか、無駄な装飾を剝がしていけば、もっと単純でわかりやすい万人受けする物語になったと思うんですけどね。

作者の色が出ているとも言えるし、気持ち悪さが出ているとも言える会話だったり、設定だったり、展開だったり、けっこう人を選びそう。個人的には、ない。最後まで読ませるだけの筆力はあるものの、相性が悪そうなのは「とまれ」とか作品のバランスを崩すエロ要素とか、設定で作った造語だけで地の文を進めているところとか、色々と厳しい。

ネタバレになりますが、作中で4-D区画が、と出てくるんですが、そもそもその辺の建物の構造、区画説明がされていない状況下で言われてもポカーンですよ。そういうのは建物に入った時に、案内役とかで説明して伏線を張っておくものだと思うんですけど、読み飛ばしちゃったのかなぁ? なかったと思うんです。

要はよくある作者の頭の中で起こっていることを説明しきれていないラノベだと僕は思います。想像力の欠如だと言われればそれまでですが。

ただストーリー展開とかは悪くないと思います。人間と人型機械の物語を描けています。大きな物語の序章としつつも、この一冊だけでも話を完結させています。そこら辺は何度も打ち切りを食らっているっぽい作者だからでしょうね。

 

たぶん、というか、この作者。

もっと装飾や造語を排除して、単純な物語を描けば万人受けする面白いもの描くと思います。中二病発したようなゴテゴテした装飾と造語が大好きな人には今のままでもうけるんでしょうけどね。

次回作に期待、ですね。シンプルにシンプルに、ほんの少しのファンタジーを入れた物語が来てくれることを期待します。