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友人キャラは大変ですか?

 

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

 

瑠璃色にボケた日常の伊達康がガガガ文庫で出した一作目。

ギャルゲーなどの親友ポジションのお約束を軽快なテンポで描いた傑作です。

 

いやはや、面白かった。基本的には主人公の語りで描かれるのですが、このテンポ、ボケとツッコミ、そしてはっきりとお約束を描く姿勢が素晴らしい。なにより、読者が思ったこと、予想したことを主人公がきっちりと押さえてくれるのがこの作品の肝なのだと思う。

友人キャラとして生きることを至上としている主人公。その主人公が認めた主人公キャラと主人公キャラを中心としたヒロインズ。主人公はひたすら「主人公の友人キャラ」でいようとするのですが、行動すればするほどフラグが立ち、勝手に回収しようと状況が動き、その中で推測を立てて行動するが…。というのが大まかな流れ。

 

あらすじやタイトル、だけを見れば近年よくあるタイプの小説である。いわゆる、既存のお約束ネタを集めたあるある系ラノベ。目新しさはないものの、作者の筆力なのだろう。面白い。これだけテンポよく、お約束を連発しながらも最後までグイグイと引っ張っていく力がある。

主人公がバカではないことも好感が持てる。きちんと状況を把握し、計算し、行動を起こす。自分がどうしたいのか、はっきりとしているから読んでいて気持ちがいい。

周囲の登場人物たちも好感の持てる要素ばかりで不快な人物が一人もいないのも大きい。

 

ひっさびさに読んですぐに感想を書いておきたいと思えたラノベ

気持ちいいくらい面白い作品です。