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ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

 

ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と (角川ホラー文庫)
 

 10巻でついにデートですよ、デート!!

帯で「森司のくせになまいきだ」とありますが、10巻までこのシリーズを追いかける読者は絶対そんなこと思いませんよね。

相変わらず、このシリーズの帯は何かずれている。

 

前回、ついにデートに誘うという、偉業を達成し、約半年間もの間、読者を待たせた二人のデートがついに実現しました! 気持ちは完全に二人のデートを心配するオカ研メンバーと同じですよ。全力で応援ですよ。生意気だなんて思いません。がんばれ! と神にも祈る気持ちしかありませんよ。

シリーズ累計100万部突破と何もかもお祝いモードです。

そして序章から読者を悶え殺しに来ています。あの、あの灘さんが板垣さんにお願いしたり、藍さんにお願いしたり、デートに向けての準備をしている。それだけで「お、落ち着け」ですよ。そこにさらに藍さんからの写真付きメールに、こよみの母親から灘の名言付きメールと、森司くんだけでなく読者まで悶え殺しに来ています。

ここまでが一話で、まだ二人のデートは先。二話では、焦る読者を焦らすように森司くんのオカ研入部時のお話です。

そして三話、デートを最後に持ってくるかと思ったら話の途中に持ってきて、もう読めない、一行読むごとに「やばい、やばい」と心の中で連呼してるんです。叫びたくなる耐えられない甘酸っぱさです。ここら辺はもうネタバレ禁止ですよ。何も知らずに身もだえするのが一番楽しい読み方です。

さらにさらに予想外のサプライズも用意されていて「森司――――!!」と叫びたくなること必至の展開です。あの、思ったより展開早いな、です。

もうこのデートについてだけで三十分くらいは話せそうです。

 

さて、忘れていけないのはこの小説は恋愛小説ではなく、ホラー小説だということです。

第一話は色々な要素が組み合わさったホラーですが、幽霊とかよりゲスト出演の妊婦の安否だけがひたすら気になる状況でした。最悪の事態が発生してしまうのかどうか、そういう恐怖感がありましたね。

第二話はバイロケーションについて。恐怖感はなく、ミステリー的かな。結末がハッピーエンドなので、読後感はとても気持ちが良い。

第三話はチェーンメール新興宗教、錯視などの現代的なホラー要素でしたが、一方が甘さ全開な分、なんか心のドキドキを抑える緩衝材になっていました。

 

とにかくデート一色だった気がする一冊でした。

森司くんもようやく「脈あり」であることをわかったみたいですし、11巻でどういう展開になるか期待ですね。周囲の堀を埋める作業は終わりました。

そろそろ本命への直接アタックですかね。11巻の発売日は出てないから1年くらいはゆっくり待った方がいいのかな。それまでにもう一回くらい1巻から読み直して、二人の関係の進展を振り返ってみようかなぁ。

 

11巻の感想はこちらです。↓

ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり - allianzkadett blog