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EYESCREAM 2016年10月号

 

 新海誠監督特集ということで初めてこの雑誌を買いました。

この雑誌、買う価値ありますよ。

 

正直な話、公式ビジュアルガイドや新海誠Walkerよりも密度が濃くて、面白いです。

新海誠25000字インタビューに、岩井俊二さんとの対談、様々な分野の方の寄稿や天門さんとKASHIWAさんの対談、花澤香菜入野自由のコメント、美術スタッフ座談会、海外展開グッズも含めた新海誠関連グッズの紹介などなど、これが公式じゃね? というぐらいに幅広く、かつ深みのある本になっている。

これが編集者の力量の差なのか、なんて思ってしまうくらい、KADOKAWAからでた二誌と比べて抜群に面白い内容になっている。

公式ビジュアルガイドにすらない長澤まさみと成田凌のインタビュー記事がある時点で何かおかしい。秦基博奈良県立万葉文化館、コミックス・ウェーブ・フィルム代表取締役の川口典孝、ダヴィンチ編集長の関口靖彦、やなぎなぎ熊木杏里と、とにかく新海誠に関わった人たちを手当たり次第に取材してコメントを集めてきている。その幅広い取材対象とコメントの量には、1,000円払う価値が十分にある。

またメインであるインタビュー記事でこれまでの作品を振り返ったり、岩井俊二さんとの対談では「君の名は。」のいくつかのシーンが『花とアリス殺人事件』の影響を受けている、というコメントがあったり、と映画のエンドロールで「なんで岩井俊二さんの名前があるんだろう?」という疑問に答えてくれるような内容である。

普通に映画だけ見ていたら「えっ? なんでスペシャルサンクスに岩井俊二の名前があるの?」と思いますもんね。絶賛のコメントを上げたという理由なら、他の人の名前も出るはずですし。その疑問がこの対談を読むと氷解します。

チーム新海と言われる美術スタッフ座談会もどういう経緯で人が集まり、どんなチームなのか、どんな人たちが新海誠作品のあの美麗な背景を描いているのかがわかって、めちゃくちゃ面白い。

 

今回の『君の名は。』は新海誠監督が集大成というぐらいなのだから、今回外からやってきた安藤雅司さんや田中将賀さんもいいけど、それよりはずっと一緒にやってきた人たちにもっとスポットを当ててほしかったし、それが読めるこの雑誌は良い編集者がよくわかったうえで作っているなぁと実感する。

公式ビジュアルガイド、新海誠Walker、EYESCREAM 2016年10月号、と三つの新海誠特集冊子を読みましたが、たぶん、一番中身が濃いのがこの本だと思います。(値段的にも一番リーズナブル)

あとユリイカが残っているので、そちらはこれから読む予定です。

 

新海誠作品関連グッズ特集だけでも、この本がどれだけよく出来ているかわかると思います。これが公式でないのが信じられない。

CMクロスロードの小説があったなんて、初めて知りましたよ。