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蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理

 

蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫nex)

蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫nex)

 

 ライト文芸の定番、綺麗なお姉さんと日常の謎

面白かったです。

 

いや、ほんと、面白かった。主人公の探偵と幼馴染の気象予報士・蝶子が謎を解いていく物語。基本的には探偵のもとに依頼が入ってきて、どうにも不思議な部分があるということで、蝶子に手助けを頼み、彼女がその謎を気象の知識を持って解決する、という作品。

この手のライト文芸の日常の謎モノの場合、登場人物が魅力的でないと途端に面白くないものになってしまう。また主軸のテーマ以外に副菜が入っていないと面白みに欠けてしまう。

その大事な二点を本作はきっちり抑えている。しかもヒロインの魅力と言動だけで済ませているのだからすごい。

ヒロインの蝶子は愛想がなく、ズバズバと思ったことを口にする容赦のない人物だ。そんな彼女と主人公との掛け合いが非常にテンポよく、面白い。また彼女が出てくるニュース番組で、彼女が思い付きで口にする締めの言葉、これが作品の副菜として全体を彩っている。

主菜である謎と気象知識もしっかりとしていて、そういう方面に興味がある人は読んでいて面白いと思う。

 

ライト文芸としては非常にしっかりとしていて、面白い。ぜひとも続編が出てほしいが、どうなるだろう?