放課後スプリング・トレイン

 

放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)

放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)

 

 日常青春ミステリ。描写とテンポの良さが光る。特に色に関する描写が素晴らしい。

特別際立っているわけではないのに、各登場人物の個性がくっきりと表れているのがすごい。良作です。

 

表紙に見られるように、すごく尖った作品というわけではない。登場人物たちは地味だし、物語の謎も日常の謎なので地味。なのに、どうしてなんでしょうね。登場人物の個性がくっきりと輪郭を持っていて、好感が持てるんです。

ミステリー小説として読むと多分失望します。そこまでアッと驚くようなものではないし、推理をするというものでもない。あくまで日常の謎を混ぜた青春物語。

 

樫乃木美大の奇妙な住人と本作を比べると、似てるんだけど違う。なんなんでしょうね。好みの問題なんでしょうか? この違いを説明できる方、お願いします。

あれかなぁ、中心的な登場人物の固定の速さかなぁ。本作は第1話で中心人物が確定し、ホームズとワトソンが決まっているのに対して、樫乃木美大の奇妙な住人はふわっとしているからかなぁ。

よくわからない。

 

とにかく僕は本作が気に入ったということは確定している。

続巻が出たらたぶん買うと思う。