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ブギーポップ・アンチテーゼ

ライトノベル

 

 約一年ぶりのブギーポップの新作。最近は懐かしい面々がよく登場する。

そんな本作。『<ニュルンベルクのマイスタージンガー>第一幕への前奏曲』がバーゲンセールのように鳴り響いてました。

 

さてさて、僕がブギーポップと出会ったのがたぶん中学生くらいの時だから、何年続いているんだよ、というレベルですね。そして収束に向かう気配がない。

今回は谷口正樹と織機綺の二人がメインのお話でした。この二人、すんなりと幸せにはならなかったかぁ。最後に登場したのいつだろう? エンブリオの頃だった気がするけど。

今回は必ず能力があるはずなのに、能力がないからこそ狙われる、というなかなか今どきのライトノベルの時流に乗ったような話。

しっかし、副題にもある「オルタナティヴ・エゴ」という言葉は言葉として出れば出るほど意味不明になるビジネス英語のような言葉でした。結局のところ、今どきの若い社会人によくある性質のことなんだろうけど、それであっているのかすら不安になる。まぁブギーポップシリーズのこの手の言葉は作品を楽しむ程度に感じればいいので、深く考えるのは中二病真っ最中の中高生に任せたい。

 

個人的にはあの代表曲が結構かかりまくっていたことのほうがインパクトが大きい。

ブギーポップのアニメ化は結構黒歴史扱いというか、ネタにすら上がらない場合が多いが、このアニメがなければ『<ニュルンベルクのマイスタージンガー>第一幕への前奏曲』の口笛バージョンなんていうブギーポップファンには垂涎の的となるCDは生まれなかったわけで、その功績だけでも十分価値があると思います。

そしてそんな死神ソングを目覚ましにかけているせいか、本書を読んでいると出てくるたびに耳に鳴り響いて仕方がなかった。いやもう、またかよ、というくらい本作では口笛が聞こえてくる。

 

あと気になったのが、マキシマム・Gとミニマムが兄妹であることはどこで明かされたんだろう? 綺が自然と「お兄さん」とか言っていたけど。

 

なんにしろ一年ぶりのブギーポップ。完結してほしいやら、してほしくないやら。

次はどんな懐かしい人物が登場するのかな。