ヴァルハラの晩ご飯

 

 電撃大賞金賞受賞作。

北欧神話ラノベ風にアレンジした上手な作品。

 

イノシシが主人公という奇抜な設定を最後まで貫き通した作品。北欧神話をうまくライトノベルとして扱っており、伏線から落ちまでキレイに通っているのではないでしょうか。

イノシシの主人公による一人称で進んでおり、基本的には明るいテンポで進む。その異様な明るさは気持ちが悪いほど。このテンポが合うかどうかで、この作品を楽しめるかどうかが左右されます。

僕は、無理でした。

かなり合わなかった。悪いわけじゃないし、そのアップテンポな調子はすごくキャラを活かしていると思うんだけど、そのキャラ性が受け付けなかった。嫌いなタイプの主人公でした。

また随所で挿入されるスケベ要素エロ要素に拒否反応が半端なく溢れてきて、また意味の無さに読み進める手が何度止まりかけたことか。マスコット的な性格で、純粋無垢っぽい感じなのに、中身がエロく、そしてそういう展開が出るのは、なんというか、夢がないというか、下品というか。

 

作品を作っている設定やストーリー上の伏線や落ちはよく出来ているけれど、ただただ合わなかった、に尽きる。

あう人にはすごく面白いと思うので、とりあえず、立ち読みでもして、その文章が合うかどうか確かめてから買ったほうがいいだろう。

 

最近、こういう意味のないエロ要素が多いのは今のライトノベルの主流だからか?

ジャンプのように十数作品あるうちの一つがそういうのならいいんですけど、こうも読む作品、読む作品無駄なエロ要素があると辟易する。

そういう時代なんだろうなぁ。

 

≪追記≫

読書メーターの規格『愛のムチ』というので、作者からコメントをもらえた。

上手、キレイ、見事……作者冥利に尽きるお言葉、ありがとうございます! 僕的には、主人公くんは『純真無垢の皮を被った変態紳士』という位置づけでし て、Allianzさんがそう感じたのはむしろ狙い通りだったのですが……好感が持てないキャラになってしまい申し訳ありません。今後は『意味あるスケベ 要素』が描けるよう精進いたしますので、応援よろしくお願いします!(三鏡)

 うーん、狙い通りだったらしい。それは凄い、と思うんだけど、『純粋無垢の皮を被った変態紳士』に好感が持てるかなぁ。例えば、ToLoveるのリトさんとかはエロハプニングしているけど変態紳士ではないと思う。だから嫌いにならない。

でもさ、純粋無垢の皮を被った変態紳士に美少女たちが好感を持つんでしょ? なんか、騙されてるよー、そいつはそんないい奴じゃないよー、と思うよね。羊の皮を被った狼と何ら変わりないよね。

今後『意味あるスケベ要素』=『ストーリーの伏線になるようなスケベ要素』を描いてくれると期待しましょう。頑張ってください。

ここでやった、ラッキースケベが実は!? とか、エッチなことを考えたせいであんなことに!? とか、そういう物語に絡んだ形でよろしくお願いします。