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コートボニー教授の永続魔石

ライトノベル

 

コートボニー教授の永続魔石 (オーバーラップ文庫)

コートボニー教授の永続魔石 (オーバーラップ文庫)

 

 オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作。

科学革命を起こしていく少年が主人公ですけど、うっ、既視感が……。

 

魔法と異種族と科学が絡み合ったお話で、主人公が女よりも研究な少年なのですが、面白かったことは面白かったんですけど、すげー既視感があるんですが。

お話の大半は100年先の技術を持つ種族・セノのコートボニー教授と出会い、発明王として大成していく少年のお話。ダンジョンにもぐったり、発明したり、猫耳メイドさんとイチャイチャしたり、あっちへふらふら、こっちへふらふらしながら進んでいく話。

主人公が発明オタクとして非常にわかりやすく、好感が持てる形で描かれているので楽しんで読めます。

ただまぁ物理法則とか、開発時間の問題とか、基本的に経過時間と物理時間がおかしいこと以外は面白いと思います。そこら辺は気にしたら負けだなぁと思って途中から気にしないことにしました。

あと主軸がふわっとしたまま進むので、どうせなら連作短編集みたいな形のが良かったかもしれません。盛り上がりがちょっと微妙だったので。

ただ全体的には面白く作られているので楽しめます。

 

 

さて、ここまでは普通の感想で、ここから下がぶっちゃけた感想です。

えーと、ぶっちゃけですね。清水文化さんの「くじびき勇者さま」の劣化版ですね。受賞作と連作を前提としたものを比較するのはどうかと思いますが、ファンタジー×科学革命というニッチなジャンルの中で比較すれば、「くじびき勇者さま」に設定とか世界観で大きく劣っていると言わざるえない。(キャラクターでは勝っているとは思います。清水さんのキャラはあんまり萌えないからなぁ)

まぁあちらも途中から下降線を辿ってしまうんですけど、ただ世界構成はやはり向こうのほうがしっかりしているわけで、どうしても前者を読んでいると本作が見劣りしてしまう。いや、どちらも面白いんですけどね。

とくに新技術に関して、ちょっと軽く扱いすぎているのが残念なところ。くじびき勇者さまも後半は革命テンポが異常になっちゃってつまらなくなってしまったんですけど、それと同等のことを最初からやっちゃっている。

正直、一つか二つで十分だったと思う。それなのに、いくつも発明しているから全体的に軽くなっちゃっている。もったいないなぁ、と。

個人的には1話につき1つくらいのペースで連作短編にするか、1冊で1~2くらいのペースのが発明に重みが生まれると思うんですけどね。

 

まぁこんな異常な進化があった場合、どういう文明変化が起きるかよくわかりませんが、そこら辺、あんまり期待しちゃダメになると、ちょっと作品としてのスパイスが弱くなるなぁと思いつつ、2巻も買ってあるので読みたいと思います。