ざるそば(かわいい)

 

ざるそば(かわいい) (MF文庫J)

ざるそば(かわいい) (MF文庫J)

 

 この作品は奇書の類である。なにしろ、文の大半が『ざるそば』で形成されている。

この作品を下読みで読んだ人は相当衝撃を受けたでしょうね。

 

この本を読んで思ったのは、この作品が新人賞の受賞作で、つまり一次⇒二次⇒最終選考と下読みの方や編集者に読まれてきたということ。特に下読みの人は玉石混交の応募作の中からよくこの作品を上にあげたなぁと思わずにはいられない。

とにかく頭がおかしいんじゃないか、と思う文章と内容だ。さすがライトノベル、というかライトノベルでないとこの内容が本になることはなかったと思う。

面白いか、と問われれば、微妙、と答えざる得ない。突飛なアイディアと文章で最初から最後まで貫いているのは凄いが、終始笑いが滑っている。アイディアのセンスはとびぬけているが、笑いのセンスは持っていない、というところ。

なので、この作品は奇書の類である。

面白いかどうかではなく、『ざるそば』という単一アイディアだけで一作品描き切ったことだけを楽しむ作品。

ただ、もし続編があったとしたらどういう風に書くのかは興味が湧く。