読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

リライブ

ライト文芸

 

リライブ (ハヤカワ文庫JA)

リライブ (ハヤカワ文庫JA)

 

 re-シリーズの完結編。今までの伏線がすべて回収されます。

本作もまた脳を揺さぶられます。

 

単体の面白さでいうと、このリライブだけだと中の下、くらいである。

なにしろ、終始解説劇なのだ。過去三作を解説し、伏線を説明し、なぜそうしたのか、その理由が語られる。三作まであったような物語としての面白さはあまりなく、本当の意味での補足説明的な作品だ。

なのに、前三作と変わらず脳を揺さぶってくるんだから、とんでもない。

 

そして軽く読み返してみると、……わけがわからない。

わかっていたはずなのに、読み返してみるとわからない。なんとなくはわかるんだけど、それがあっているのか自信が持てない。

話をややこしくしているのは、作中に出てくる『リライト』であり、『リビジョン』であり、『リアクト』の存在だ。この存在がよけいに物語をややこしくしている。そして読者の認識をややこしくさせる。

もしこの四部作を映像化する猛者が現れたら、賞賛とともに疑問視するだろう。本当に映像化できるのか? と。

 

4部作はこれにて完結となるが、もっと年老いてから読み返して、その時に理解できればいいなぁと思う。

とりあえず、伏線やら謎が回収され過ぎて訳が分からない、という体験は後にも先にもこの作品だけだろうなぁと思うのでした。