今日、となりに君がいない。

 

今日、となりには君がいない。 (講談社ラノベ文庫)

今日、となりには君がいない。 (講談社ラノベ文庫)

 

 タイトルと表紙とあらすじに惹かれて買ってみたが、うーん。

絶対に続編でないと思いますけど、続編が出たらたぶん凄い作品になると思う。どっちの方向ですごいかは読んでみないとわかりませんけど。

 

さて、そんな講談社ラノベ文庫チャレンジカップ佳作。

表紙や帯、あらすじから切ない青春系ミステリー風味な作品かと思ったら、そんなこと全然なかったぜ! 最後にどんでん返しがあるのかとわくわくしながら読んでいたら、そんなこと一切なかったぜ!

どうやら選考委員の方は作者の可能性を買ったらしいが、読者がこの作品でこの作者に可能性を感じたかと言えば、難しいんじゃないかな。個人的にはこの作品で全く同じ主人公とヒロインを用いて続編を書いてきて、彼女の呪いの謎や青春としての淡い気持ちや二人のやり取りなどを描けたら凄いと思う。たぶん、無理だと思うけど。

この作者にはこの作品の続編を書く力はないと思うなぁ。

続編が出たら買いますよ? まったく別の作品なら買いませんけど。ああ、あと新キャラに逃げても買いませんけど。

 

なんというか、全体的に薄っぺらいんですよね。主人公の一人称なのに、主人公が薄っぺらい。何でこいつはこんなにヒロインが好きなのか、どうしてこいつがモテるのか、一人称なのにわからない。伝わってこない。

イケメンで頭が良くて、運動がそこそこできる優等生だからか?

ヒロインもそう。

全体的に薄い。掘り下げているようで掘り下げられていない。表面的な部分を何度も何度も撫でているような感触しか伝わってこない。

 

ヒロインの母親は可愛かったけど、そのせいでヒロインのコミュ症が母親から起因しているみたいになって、ヒロインの呪いの悲壮感が薄まってしまっています。

 

なので、新キャラに頼らず、この二人を掘り下げ、彼女の呪いを解く、伝奇的な続編が出たら買うと思う。相当難しいと思うけど。

イラストのえいひさんはかなりいい仕事してます。うん、女の子可愛い。

そんな作品でした。