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ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵

 

ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵 (角川ホラー文庫)

ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵 (角川ホラー文庫)

 

 55万部って一年間で20万部も売り伸ばしたのか!

この作品、アニメ化しちゃえば! と帯の文句っぽく書いてみる。まだアニメ化情報は出ておりません。残念。

 

結局、2014年に読んだ本のベストランキングがまだでしたが、本シリーズが上位なことは確実です。

最新作の本作もやはり面白い。今回はネタバレ含むので、まだの方は読まないほうがいいかも。

 

季節は12月から2月にかけて。ちょうど一年一回り。一年前のバレンタインデーが思い起こされます。あれから一年、二人の関係も少しずつ近づいていて、本作では…。

モナリザに、街灯に、ベストセラー小説、学生運動と今回はいつにもましてネタが広い。個人的にはベストセラー小説の話が一番お話として面白かったかな。実際のところ、どうなんでしょうね? まぁ純愛小説なり、マンガなりを書いている人が不倫とか二股とかしてたら、幻滅するもんなぁ。有名人でも、ドラマとか映画とか、そういうので出来上がったイメージというものがありますしね。

「美談のヒーローに女が出来たら幻滅だ」か。うーん、読者の心理をついている。

 

今回気になったのは、読まないままに終わった板垣果那からのメールが一体どんな内容なのか、ですね。私、気になります! 話のどこかで出てくるのかなぁと思ったら読まないまま終わってしまった。彼女のことだから決定的なことは言わないでしょうが、気になりますね。

それにしても、こよみちゃん視点からの森司くんがそこまで美化されているとは。彼の視点から呼んでいる読者からすれば、よかったね、と彼の肩をポンと叩きたくなります。たぶん、読者の誰もが藍さんと同じ行動をとりますよね。

読者が思ったことをきちんと登場人物にさせているあたり、作者の腕前を感じられます。ほんと、アニメ化して全国のまだホーンテッドキャンパスを知らない人たちを悶えさせてほしい。

 

定番の食事描写は無駄に卓上コンロとラーメンの器について書かれていたのが笑いを誘います。絶対に意味のない描写なんですけど、面白いんですよね。鍋の描写も実に一人暮らしの大学生らしいし、いい味でております。

 

7巻まで来て、コミックも出て、55万部と順調に巻数を伸ばしている。

大きな宣伝もなく、ビブリアやタレーランのような大型書店での猛プッシュもなくここまで伸ばしている。平積みで伸ばしているんだから、力のある作品です。

作者が他にも色々書きだしたので刊行スピードが少し落ちますけど、櫻子さん⇒ホーンテッドキャンパスという流れでアニメ化しないかなぁ。

とりあえず、コミックを買ってきます。

 

あとあと、同作者の「お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖」もおすすめです。並べて置いてある本屋があれば、それは相当できる書店員がいる本屋だと思います。

(発売日が近く、同じ作者でも、レーベルが違うと一緒に並べない本屋が多いので)