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お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖

 

お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖 (朝日エアロ文庫)

お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖 (朝日エアロ文庫)

 

 どうやら、朝日エアロ文庫は本気みたいですね。

太田紫織に続いて、櫛木理宇まで連れてきて、しかも両方とも面白いなんて!

 

朝日エアロ文庫第二弾。その筆頭となる本作。面白い。

ホーンテッド・キャンパスで有名になりつつある作家さんですが、ついに二作目の代表作なるかもしれない作品が出てきたと言えます。

骨董屋で働く主人公のもとに持ち込まれる町内のトラブル。そこには色々といわくつきの品や人々が絡んでいて。という話なのですが、推理のできるミステリーではなく、サスペンスに近いですね。あとホラー?

ホーンテッド・キャンパスでも人の業を描いていましたが、本作も同じ。幽霊から骨董品へとシフトしたといったところ。恋愛事情はもうちょっとややこしそうですけどね。

 

何よりこの作品が面白いのは、主人公と居候先の骨董屋の四姉妹以上に、ご町内のおじいちゃんたち。完全に主人公やヒロインたちを食ってやがる。

若者だけで話が完結せずに、ご老人たちを巻き込み、というかご老人たちからトラブルをもたらされるというのは面白いし、もたらされるだけでなく、一緒にトラブルに関わってくる。ヒロインたちより関わってくる。

人間性も美化されているわけではなく、非常に等身大というか、いそうなおじいちゃんたちというのが好感が持てる。

 

ミステリーとしては、コナン君に近い。読者との推理合戦ではなく、主人公が聞き込みをして謎を解いていくのを読んでいくだけ。ヒントがすべて提示されるわけでもないので、ミステリーとして求めた場合は肩透かしを食らうだろう。

でも、ライト文芸におけるミステリーとしてとらえば十分。主人公と四姉妹との関係が気になる人もいるだろうし、僕みたいに老人の活躍を面白がる人もいるはず。

 

ホーンテッド・キャンパスが気に入った人は買った方がいい、とオススメできる本作。

25日にはホーンテッド・キャンパスと櫻子さんシリーズの新刊が出ますし、ぜひ一緒に手に取ってほしい。

出来る本屋さんは必ず並べて置いた方がいい。売れる、これは売れる。

 

 

太田紫織に、櫛木理宇ときて、第三弾は誰を連れてくるんだろう? タレーランの岡崎琢磨を連れて来たら、すげぇけど。米澤穂信は執筆予定が詰まっているから無いでしょうが、次に誰を連れてくるのか、楽しみだなぁ。乙一とか連れて来たら。

他にも、野崎まど杉井光、北条遥、似鳥鶏初野晴梓崎優谷原秋桜子矢崎存美、西東行といったところが来ないかなぁ。

少なくとも、朝日エアロ文庫がライト文芸に本気なのはよくわかった。

たぶん、メディアワークス文庫に続くのは朝日エアロ文庫かオレンジ文庫、富士見L文庫のどれかでは?

2015年はライト文芸が熱くなりそうですね!

個人的には、3/20に北条遥の『リライブ』、久賀理世の『倫敦千夜一夜物語』、松田志乃ぶの『号泣』がでますし、楽しみです。