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魔女は月曜日に嘘をつく (朝日エアロ文庫)

魔女は月曜日に嘘をつく (朝日エアロ文庫)

魔女は月曜日に嘘をつく (朝日エアロ文庫)

櫻子さんシリーズの太田 紫織さんの新作。シリーズになるのかな。なってほしいところ。
三十代の主人公と二十代の魔女が織りなす、ハーブと謎と癒しの物語。
 
太田 紫織さんの書く物語は専門用語が多い割に読みやすいんですよね。さらっと入ってくるというか、強弱がうまい。今回のお話では自称・魔女のヒロインがハーブや人の挙動について色々と解説してくれるわけですが、濃い部分と薄い部分の強弱がうまくて、読みやすかったです。
また人物描写も相変わらず素晴らしく好感が持てる。登場人物を限りなく絞っているので主人公とヒロインについてきちんと描かれている。なので、キャラに愛着が湧きやすい。これっというシーンはないんですけど、読み終わる間に愛着を持っているんですよね。
櫻子さんシリーズも同様で、目立つシーンはないのに一つ一つの描写が積み重なって好きになっていく。そこがこの作者のお話のいいところなんですよね。
 
キャラミステリと帯などでは書かれていますが、ミステリ、というほどミステリではないです。スッキリとする話でもないですが、後味が悪いわけでもない。
大ヒットするかどうかはわかりませんが、朝日エアロ文庫が一定の成功を収めれるかどうかはこのシリーズにかかっていそうな気がする。お話自体は面白いし、挿絵も良い。要素もハーブにミステリに北海道と好感が持てる。あとはどれだけ宣伝できるかと、今後毎月、発刊できるかですね。
新潮社みたいな長々と宣伝し続けるのもどうかと思いますが、ちょっと配本が少ない気がしないでもない。北海道で売れるからいいのかな?
 
今後期待できる作品。この作品を読み続けるためにも、朝日エアロ文庫にも頑張ってほしいところ。