シャーリー

ついに出た! という言葉が似合う本作。10年以上前なんて、ね。
やっぱり森薫さんにはメイドを描き続けてほしい、とこの本を読んで本当に思いました。
 
作者が言うとおり、描いた時期が違うのでシャーリーの顔立ちがコロコロと変わりますがそんなのは些細なこと。
とにかくお話が面白い。森薫さんだからこそ描けた、と思わせられる面白さだ。
会話ではなく、動き。絵でお話を動かし、僕らの心を動かしてくる。読んでいただいたらわかるが、1ページ丸々言葉が出ないことがいくつもある。こういう漫画はなかなかない。
109〜112ページまでのシャーリーが女主人ベネットの働く姿を見ているシーン。一コマ一コマ追うごとにシャーリーの感情が伝わってくる。
ハイヒールのお話も同じ。シャーリーがハイヒールを履いて心躍る様が2ページにわたって描かれているが、細かく一つ一つ描いていることですごく彼女の心躍る様子が伝わってくる。
 
メイドであることやシャーリーの可愛さが目立つが、その可愛さを引き立たせる森薫さんのマンガ作りのうまさこそこの作品をお勧めしたくなる本質だと僕は思います。