被愛妄想

こはるの日々、も凄かったが、本作はそれ以上に凄い作品。
読んでいて久しぶりにゾクゾクさせられた。これだよ、これ! こういうのがいいんだよ!
 
危険度120%に達している男と女の物語。1巻冒頭で絶望的な結末の一端が描かれているわけで、1巻から2巻と話が進むにつれて、これ、どうなるんだと、恐怖すら感じる本作は非常にオススメです。
 
「被愛妄想」は、若い男性教師に恋をした女子生徒の偏執的な愛を描くサイコホラー。一見おとなしそうな学園長の娘が、男性教師をエロティックに惑わしていく。

というのが本作の大まかなあらすじ。文芸少女風の女の子の狂いっぷりが気持ちいい。こはるの日々、では主人公が独り身の高校生であったこともあり、最終的には彼女の異常性も受け入れる方向に進みましたが、本作は既婚者の子持ち。絶対に受け入れられないわけで、なのに相手は迫ってくる、それも異常な方法で。
その異常な感情表現に主人公と一緒に読者もいったいこれからどうなっていくんだ、と不安を抱きながら進むことになる。
問答無用に突き進んでいくこの展開。
気に入るか、拒絶するか、二つに一つ。個人的に、こういう偏執的な愛をたまに補給したくなるんだよなぁ。