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神楽坂G7 崖っぷちカフェ救出作戦会議

ライトノベル

あれ、今年読んだライトノベルの中でもトップクラスに面白いぞ?
声優さんが書いたという話題性が先行していますし、作者本人もよくわかっていて、ステマと言いつつ、ステマではない感じが微笑ましいのですが、なによりも「面白い!」と言える点が大事です。
というか、作者のブログでの販促活動が面白すぎる。
 
禁じ手並の際どい球も何球かありますが、トータルで見れば完封勝利並の良い作品でした。
パロネタの入れ方、物語の展開の仕方、一つ一つの描写、一つの作品として完結している、どれも高いレベルで作られております。特にパロネタの入れ方は最近あからさまな作品が多い中でこの作品は上手に入れてきています。反則級の剛速球を何個か入れていますが。
物語は副題からわかる通り、カフェ救出作戦をメインに進んでいく物語です。カフェを盛り上げる話はラノベでもよくあり、ラノベの中ではおとなしい方ですね。作品の独自性も、声がキーになっているのは作者のこともあるので珍しいが、それ以外ではちょっとパンチが弱い。カフェを舞台にするとどうしても繁盛関係になるので、題材的にも難しいところですかね。
キャラクターの配置はとても綺麗な分、もう一歩欲しい、というのも事実。
でも、面白いと思わせるのはこの文章。女性作者とは思えないくらい男の子っぽいし、どうしてもちらつく声優作者という影を振り払ってしまうくらい読みやすく、心地よいリズムで書かれている。
久しぶりに文章で先を読みたいと思わせる作品に出会いました。
 
なのでトータルで見れば非常に手堅く面白い作品なのですが、爆発的に売れるにはあともう一歩といったところ。
もちろん、今のラノベ業界でここまでよく出来た作品も珍しいので、続編や同じ作者の別作品が出たら買うレベルではあります。この作者が描くもっといろいろな題材の作品を読んでみたいです。
 
手堅い分、面白くするのが難しい題材を使用していながら、文章や構成でここまで面白くしているのは凄いと思います。
本当に、この作者が書いた色々な作品を読んでみたいです。