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富士見L文庫

富士見ファンタジア文庫から新たに生まれた富士見L文庫。新レーベルが発売するときには必ず新刊をチェックします。
あと2冊ほどまだ読んでないL文庫の本があるのですが、一つ言えることは富士見でミステリーはやめとけ。
 
そんなわけで勢いのあるラノベと文芸を組み合わせました、的なメディアワークス文庫の後追い感たっぷりな本レーベルですが集英社も同じ事するみたいですし、間違いではないんでしょう。
ただまぁ、いくら前例があるからって、富士見と名前の付く文庫でミステリーは止めときましょうよ。前例あるんだし。
いや、まぁ、個人的には好きでしたけど。
 
4冊読んでみて「海波家のつくも神」と「見えない彼女の探しもの」の2つが当たりでした。
「バー・コントレイルの相談事」と「貴族デザイナーの事件簿」の2つは個人的にはずれ。メディアワークス文庫で当たったミステリー路線を意識するあまり、微妙な既視感を与えるだけで終わってしまっている。
というか、せっかくの新レーベルなんだからもう少し独自色を出してほしかったところ。あるいはミステリーをするのならミステリー文庫の頃の作家にもう一度声をかけてみればいいだけで、あの失敗を繰り返さないためにも別路線がいいような。
いや、まぁラブとか言い出したのが間違いだったんですが。
 
「見えない彼女の探しもの」は主人公だけが幽霊のヒロインを見れない、というアイディアが非常に光っていました。
最後までキセキに頼らずに話を進めたのも好感が持てます。難点は主人公がヒロインを好きになっていく描写が足りなくて、共感が進まなかったことと。伏線の張り方があからさますぎて先の展開が見えてしまったことでしょうか。
それでも、こういう路線で進めていくなら個人的には、「あり」だと思います。
 
逆にミステリー路線で行くのなら、もっとメディアワークス文庫とは毛色を変えないと厳しいかな。
なにはともあれ、女性向けに偏っているメディアワークス文庫とは異なる路線を進んでほしいところ。
ただ、ミステリーは富士見の名前がついているので鬼門だと思いますが。