気象精霊記

台風になるとコロッケ、というのが極一部で定番化しつつあるネタですが、僕個人としては台風が来ると清水文化さんの「気象精霊記」を読みたくなります。
 
世の中のお天気や天災は、実は気象精霊がすべてを制禦している!?
優秀な気象精霊のミリィが、相棒のユメミや各地の精霊たちと協力し、時には敵と戦いつつ、気象を操り災害を防ぐべく、困難な作業に挑む冒険活劇テイストたっぷりの、ファンタジーストーリー。
 
というのが気象精霊記のお話です。1巻が秀逸なのはコメディとシリアスの配分もさることながら、敵役が同僚だということですね。しかも先輩で、実力は上なんだけど迷惑な人(キャサリンさん)、という敵役なのです。この設定は実のところありそうで、ないんですよね。
学園ものとかだと先輩が実は敵でしたー、というのはありますし、生徒会長が暗躍してるー、とかありますが、気象精霊記の場合は大災害を起こす失敗をしたのは主人公たちだし、敵役の先輩はその大災害に便乗してきただけだし、悪役というものが存在しないんですよね。
悪ではなくはた迷惑な人、その人の妨害を受けながら災害を起こさないように制御する、それが大筋です。
 
で、27号と28号の様子を気象精霊記に照らし合わせると、27号をミリィたちが制御していて、キャサリンさんが28号を制御して台風を合体させて大災害を起こそうとしている、といった風に思えるんですよねー。
現在では古本屋で見つけることも難しくなってきている本書ですが、台風が来た時にはぜひとも読んでもらいたい作品です。