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ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

偶然めぐっていたところで絶賛されていたのでアマゾンでポチってみた本書。
生きるということ、愛するということ、知るということ、独特な読後感が味わえる作品でした。
 
どうやら2014年に映画化されるそうで、もしかしたらもう少し待っていたら文庫本で出たかもしれない本書。映画がヒットするかどうかはわかりませんが、映像としても見てみたいな、と思いました。
あらすじですが、
コミュニティーの子どもは〈十二歳の儀式〉で個性を認められ、〈長老会〉の観察結果に従ってそれぞれ〈職業任命〉を受ける。 少年ジョーナスはコミュニティーにただ一人の〈記憶を受けつぐ者〉の後継者に任命された。それは最も名誉ある仕事であると同時に、苦痛と孤独を知る仕事でもあった。
というものです。どうせ読むならあまりあらすじや感想を読まないほうがよいタイプの小説です。
 
翻訳者の腕が非常に高いのでしょう。とても読みやすく、テンポよく話が進んでいきます。前半は儀式を受けるまで、後半は儀式を受けた後、と分かれております。儀式を受けるまで当たり前のように過ごしていた世界が儀式を終えて、〈記憶を受けつぐ者〉になるにつれて徐々に見え方が変わっていく、という話です。
そして二つの世界を知った少年は記憶を元にして「生きる」ことを選ぶ、そういう話です。
 
でも僕は、こういう世界も良いと思うのは異端なのだろうか?
より深くこの世界を知ってみたいと思いました。そして、こういう話を読むと、この不条理な世界に生まれた子供たちに幸あらんことをと願います。