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ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下

ホーンテッド・キャンパス    桜の宵の満開の下 (角川ホラー文庫)

ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下 (角川ホラー文庫)

オカルト小説から青春キャラクターホラー!とかわけわからん煽りに変わっていたが、中身の面白さは変わっていなかった。
むしろ巻を追うごとに登場人物たちに深みが生まれ、愛着が生まれてくる。
そんなホーンテッド・キャンパスの第3巻。やばいくらいハマっています。
 
この小説の良いところを挙げろと言われたらそれはリアルな世界観だと思う。
描写が細かく、登場人物たちの出で立ちにしろ、料理にしろ、大学生活にしろ、妙にリアルなのだ。なんていうか、情景が思い浮かぶ。思い出させる、自分の大学生活、というやつだ。
大学サークルの新入生獲得の情景など、無駄にリアルだ。チラシのくだりとか、ほかの小説で読んだことがない。
とにかくこの小説はそういった細やかな部分の描写がリアリティを生んでいて、面白さの土台となっている。
 
その土台の上で動く主人公・森司くんがまた素晴らしい。前巻、前々巻でも書いたが、本作でも見事なヘタレ具合で、恋敵となる相手と仲良くなるあたり、彼という男が憎めない男であることがよくわかる。
なんというかこの小説は、森司くんの悪友的な立場で物語に接している気分にさせられる。
彼の意中の子・こよみに対する様々な思いや行動を読んで、ニヤニヤしてしまう。
手は出さないが応援はしている、そんな気分だ。
 
巷の本屋さんではタレーランを押しているが、個人的にはこっちを押したい。
ちなみに4巻が10月に発売予定ということで、この驚異的な刊行速度にはビックリである。
 
しっかし、裏面のあらすじでは「青春オカルトミステリ」とか書かれているし、本当にこの本のジャンルはよくわかんないなぁ。
まっ面白いからいいんですけどね。読書メーターで一番最初に読破を押せたし、角川へのアンケートにも一番乗りできたのかな。
思わずアンケートに答えてしまうくらい、好きになってしまいました。