もう卵は殺さない

もう卵は殺さない (マーガレットコミックス)

もう卵は殺さない (マーガレットコミックス)

さよなら私たち (マーガレットコミックス)

さよなら私たち (マーガレットコミックス)

隣の彼方 (マーガレットコミックス)

隣の彼方 (マーガレットコミックス)

書店に行って、少女コミックの辺りをうろついていたら見つけた一冊。淡い絵のタッチとストーリーを示す短文を読んで購入を決定しました。
それまで香魚子さんの作品を読んだことはなかったのですが、びっくりするぐらいよくて慌てて残り二冊の短編集を買い揃えました。
 
『もう卵は殺さない』『さよなら私たち』『隣の彼方』の三冊を読みました。
恋愛よりも女同士の友情の色が濃い作品が多いです。また、淡い絵なのに、話は結構尖っています。
爆破予告から始まる少女漫画なんて読んだことないです。とにかく冒頭3ページまでの話の導入がうまいんです。短編だから30ページくらいでまとめないといけないわけで、だからこそ冒頭のインパクトが大事なわけですが、この方の作品はそこがうまい。
インパクトのある冒頭からぐいぐいと話に引き込まれていき、そのまま一気に突き抜けたり、ガラッと一転させたり、さらりと流したり、様々な結末を迎えます。
話の内容も綺麗な話というより、色々濁りが加わっているのですが淡い絵のタッチがそれを中和していて嫌な気分にならない。
 
話も女同士の友情の色が濃いので、百合好きからすれば、おおっ! とテンションが上がるはず。
特に『隣の彼方』は2話目と4話目の百合度は相当高いです。こんなに純な百合成分の補給は久しぶりです。
もちろん、百合以外もあります。
 
実に面白い作品でした。表題作の『もう卵は殺さない』とか読むと途中で書くのをやめてしまった小説のことが思い起こされてズキズキします。
男性でも楽しめる少女マンガです。短編集以外にも出ているみたいなので、そちらも買い揃えようと思います。