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「物語」のつくり方入門 7つのレッスン

「物語」のつくり方入門 7つのレッスン

「物語」のつくり方入門 7つのレッスン

円山夢久さんの著書。それを再び読めるという喜びだけでいっぱいだというのに、それが小説の書き方ハウツー本なら余計にテンションが上がるというもの。
第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作「リング・テイル」は今も僕の蔵書の中で大切に扱っております。
 
第6回はリング・テイル、ダブル・ブリッド、若草野球部狂想曲とレベルの高さが異常でした。受賞作三作とも満足できて、面白いと思ったのはこの回ぐらいでした。
そしてその中でもリング・テイルはライトノベルしか読んだことがなかった当時の僕にとって衝撃的な正統派ファンタジーで、この作品が電撃文庫というレーベルから出版された驚きは今も消えず、残っております。
 
さて、そんな尊敬する円山夢久さんの著書。小説の書き方のハウツー本です。
なんというか、さすがです。読みやすく、わかりやすく、実践に移しやすい。初心者向けとありましたが、確かにこれを読めば物語のつくり方がわかります。
話の展開が授業形式のような形で、一つ一つに授業のように間をとってくれるので考えやすく、また小難しい話がないので理解がしやすい。小説教室を開いているだけあって、教え方が上手で、本当に授業を受けているようです。
 
惜しむらくは本の価格でしょうか。1500円はちょっと高い。これが文庫本で出版されて680円くらいなら色々な人にお勧めするのですが、この価格だと図書館で手に入れていただくことを勧めてしまう。
すごい良書だと思うし、こういう風に作ればいいのか、という入門書としてとても良い出来栄え。
これを読んだ後に円山夢久さんの新作「ローゼンヒルのばら姫」を読むとどういうことなのか非常にわかりやすい。(僕が読んだ順は逆でしたが)そちらも1300円とちょっと高めなのと、ふりがなの配分が微妙なので、これはいったいどの層をターゲットに出版されたのだろう、と疑問に思ってしまいましたが、作品としての作りが非常に丁寧でハウツー本を読んだ後に読み返してみると非常にわかりやすく、勉強になります。
 
最近書けなくなっていた僕には再び何かを書こうとするときのとっかかりになる本でした。
いざ書こうとするときにそばにおいておきたい本。もし、お金に余裕があって、小説を書いてみたい、あるいは書いていたけど途中で止まってしまう、という人は読んでみてほしい。
僕と同じように、何か掴めるかもしれません。