英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!?

英国マザーグース物語―新聞広告には罠がある!? (コバルト文庫)

英国マザーグース物語―新聞広告には罠がある!? (コバルト文庫)

第一巻は釣り針につられて購入し、第二巻が出たので早速買ってみて読破しました。
これは、面白いぞ。この作品は男性でも楽しめる、というか、2012年の新シリーズ部門一位確定ですよ。
 
さてさて、第一巻から四か月で2巻の発売は結構速いペース。にもかかわらず、面白さが向上している。
前作で父親の謎が解明されましたが、まだまだ新聞記者としてセシルはがんばるようで、今日も今日とて小さな謎を見つけては相棒のジュリアンとともに追いかけております。
もう冒頭から卑怯。いきなり笑わせに来ましたよ、この作者は。
おかげですごいリラックスして読めました。
 
とにかく作りが丁寧。一つずつ伏線を張って、登場人物たちを絡ませて、物語を進展させている。
物語なので勿論ご都合主義的な絡み方はあるものの、ミステリーらしい二転三転した展開、思わぬところから思わぬ流れが生まれる話の持ち込み方は見事としか言いようがない。
登場人物たちの掛け合いも前作からさらに面白さを増している。シスコン兄さまの出番が減ってしまったのは残念だが、親友のエリザベスやセシルにできた新しい友人ソフィとアメリアも個性があってよい。
アメリアは次作でも絡んできそうだが、ソフィも絡ませてほしいと思う。
 
個人的に好感度をあげたのは「わたし」という一人称を使う主人公へ他者からツッコミが入ったこと。
笑えたし、おかげでそれ以降はすんなりと主人公の一人称を受け入れられるようになった。作者がネットの感想を読んだか、編集さんが読んで意見を入れたのかな? どちらにしても、客観的にもセシルがどういう評価をされているかも他で出ましたし、主人公に対して前作以上に好感が持てた。
 
ラノベとしての軽さとミステリーとしての面白さ、キャラクターの良さ、全部そろっている。
面白いのでぜひ広まってほしい。コバルト文庫はぜひこの作品を押すべき。