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心臓が足りない

心臓が足りない (花とゆめCOMICSスペシャル)

心臓が足りない (花とゆめCOMICSスペシャル)

花とゆめで連載されている福山リョウコ先生による、短編集。実のところ、連載されている作品自体は読んだことはなく、この短編集が初です。
ならどうして手に取ったかといえば、本屋で平台に置かれていて、表紙が気になり、第一話を読んだらその話が僕の感性に直撃だったからなわけです。
 
全部で6つの短編集。どれも恋愛を主題とし、絵柄も少女漫画らしい絵柄です。
幼馴染のお話だったり、塾の講師と生徒の話だったり、霊感を持った同級生との話だったり、バラエティに溢れたお話なわけですが、その中でも第一話にもってきた「だから言ったじゃん」がヤバイ。
作者はこの作品を凄く悩んで作られたそうだが、確かにこれはすんなりと出てくる物語ではない。
 
すでに彼女がいる主人公・長瀬(♂)は学年末の補習で一人の女子と一緒になる。その女子は長瀬にとって絶対に近づきたくない相手だった。補修期間中、近づくたびに、まっすぐな視線やレモンの香りに心臓がもぞもぞして……。
 
とまぁ、ネタバレしないようにあらすじを書くのも大変ですが、これだけ読むと男の子の浮気な話に思えてしまうのですがそうならないのが凄いところ。
終始、真冬の冷たい空気をはらんだようなテンポで進みます。まったくもって明るくならない。
 
言えるのはこれぐらい。
言えば、せっかく作者が仕掛けたものが意味をなくしてしまうので。
飴色紅茶館歓談を除けば、久しぶり、一年ぶりくらいの養分補給となりました。
本サイト、そろそろ再開、かな?