九十九の空傘

九十九の空傘 (ガガガ文庫)

九十九の空傘 (ガガガ文庫)

表紙とあらすじから珍しくガガガ文庫に手を出してみたわけですが、
まさかエンジェルビーツを読まされるとは思いませんでした。
 
物語は人間のいなくなった世界で九十九神として誕生したカサの誕生と世界観説明、それと成仏したがっている九十九神を殺す以外の方法で成仏させようとするお話。
あらすじだけを読むと人間がいなくなった世界で九十九神たちが人間ぽい生活をするヒーリング系かと思いきや、お悩み解決成仏話とは予想外だった。しかもエンジェルビーツと同じように未練を解決することで成仏させるとか、おいおい、と思ってしまった。
作者がいつからこの話を考えていたかは知らないが、去年の春に似たような話をアニメでされて、それでも同じような作品を作ろうと思ったのはすごいというか、なんと言うか、
いっそ九十九神たちによるエセ人間ぽいドンチャン話のが面白かった気がするのは、そういう期待を持って読んでいたからかな。
 
シリアスとコミカルの配分はそれなりに適量だったと思われるけど、話の内容が期待していたのと違って残念。
 
宇宙歴2011年。人間が地球を去って約八百年が経過した。
人間がいなくなった世界で植物は再び力を取り戻し、動物が自由に空や大地を駆け、古の者たちが再びその姿を現した。
 
彼らのことを人はかつて――妖怪と呼んだ。
 
そんなSFなのか、怪奇モノなのか、ヒューマン物なのかわからん設定がふっと湧いた。
そんな作品でした。