星を追う子ども

劇場アニメーション 星を追う子ども Original SoundTrack

劇場アニメーション 星を追う子ども Original SoundTrack

4年ぶりの新海作品。これでまた4年待たされることになるのかと思うと切なくなりますね。
エンディングソングの歌詞が非常に作品内容にマッチしていたことが一番印象に残っております。
 
そんな4年ぶりの新海作品ですが、色々なところで言われているとおり、映像と音楽は新海作品らしい最高級品質。
問題はやっぱり脚本。前半のテンポのよさに反して、後半のなんともいえない展開が非常に残念。特にそれぞれの心情がわかりにくい。ここでこういう形でこういう決着をつける、のを見ていて、理解が出来なかった。
なんていうか、すとんと理解できずに考えた上で「こーなんだろうなぁ」と思って理解しようとする形でしょうか。
だから感動できない。
 
見終わって思ったのは、この作品のターゲットは誰? ということでした。
誰にこの作品を伝えたいのかがわからない。シアタールームを出るときに幼稚園児くらいの女の子を連れた親御さんを見ましたが、あの女の子はこの作品を楽しめたのだろうか?
ジュブナイルを描くのなら、解決部分はもっともっとわかりやすく描いて欲しかったかも。
最近の子どもたちはレンタルでジブリ作品やテレビで綺麗な作品に触れているので、綺麗な映像だけでは満足してもらえないかと。逆に大人は細かな部分まで見るので満足できるんですけどね。
冒頭の桜の花が落ちるシーンで感動できるのは大人だけだと思います。
 
全体的な展開、演出、は見事。冒頭部分のモンスター登場から先生によるアガルタの説明、そして地下への流れの冒険活劇ぶりは凄く期待を抱かせる。
中盤のアクションや種明かし的な部分もいいんだけど、いちいち暗い話を差し込むのは冒険活劇を期待した心を萎ませていくなぁ。先生の背景とか重火器を扱える理由の上では正しいんですけど。
そして後半の「喪失」の理解が力強く乗り越えるというよりも泣きながら乗り越える形で描かれたため、お話的に盛り上がりに欠けたかも。
一度落ちたのにさらに下に落ちる、というのはなぁ。
 
結局、浮上のシーンがないから失ったことを知り、悲しんだだけで終わった気がする。
心の浮上。ここがあっさりと飛ばされてしまった気がしないでもない。
 
 
総合点をつけるなら、40点。
映像と音楽は素晴らしいが、いい加減脚本をどうにかして欲しい、というのが総論か。
この作品を100円レンタルや200円レンタルで見れたらもっと高い点数をつけますが、1800円出してみるほどではないかと。
2時間映像と音楽で楽しめますが、終了後まで余韻で楽しめる作品ではありませんでした。
 
次は児童文学でも海外文学でもいいので原作ありでやってくれないかなぁ、で〆たいと思います。