花咲くいろは

花咲くいろは(1) (ガンガンコミックスJOKER)

花咲くいろは(1) (ガンガンコミックスJOKER)

4月放送予定のP.A.WORKSによるオリジナルアニメーションの先行コミック版。
読んでみた感想は、これはPV詐欺で売るしかない内容だなぁ、という先行き不安な内容でした。
 
今回は久しぶりにネガティブ感想です。別にアフィリエイトをしてないし、何かに縛られているわけでもないので自由に思ったまま書きます。
そんなわけで今回はネガティブな感想となりますので、お読みになりたくない場合は回れ右をしてください。
 
 
さて、コミック第一巻では主人公・緒花が舞台となる旅館へとやってきて、主要登場人物たちと知り合うまでのお話です。
まだ学校が始まる前の、時間にして三日ぐらいでしょうか。
まず読み終わって思ったのは「なんて説教臭く、イライラさせる作品だ」ということです。もうね、なんていうかイラッとする。
旅館の女将である主人公の祖母が「お客様を中心にすべてのことを考える」と言うのですが、それは確かに正論で接客業などでは大原則として言われますが、その描き方が非常に悪い。
 
女将は生きていくなら旅館で働け、と緒花を旅館で働かせる。
そこまではいいとしても僕からすれば、主人公・緒花を一人で働かせている(一人にさせている)ことが理解できない。
東京から来たばかりのド素人に仲居の格好をさせて雑巾がけをさせる。それはつまり、何も知らない人間を売場=お客様と接する場に放り出すということだ。お客様からすれば仲居の格好をしていれば、それは旅館の従業員である。
働かせるなら働かせる、でそれはいい。ただしそうするのなら、きちんとOFF-JTを行い、OJTを行ってからが常識ではないだろうか?
何も教えてもらえない少女が何とかしようとして裏目に出てしまう。
当たり前だ。仕事場のルールも何もかもきちんと教育されていなければどんなに優秀な人間だろうとミスをする。正しいと思ったことが裏目に出る。(経験者は別ですけど)
 
そして裏目に出てから、「〜なんだよ」と叱られても、だったら先に言えよ、だ。あるいは、そんなの教わっていません、となる。
「お客様を中心にすべてのことを考える」というのは確かに大原則だが、それを失敗してから言うものか? それはまず売場に出す前の心構えとして教えるべきことではないだろうか? その上で失敗したなら、OJTや指導を行うべきだ。本人が東京から来たばかりで何も知らない、と言っているのだからなおさらである。
 
僕からすれば、最低の女将である。
正論を振りかざすだけで、一つもそれが実行に移されていない。最低でも、教育が出来る人間を傍につけるのが「お客様を中心に考えた」方法だろう。傍に教育係をおくのはその人間のためであると同時に、その人間が接するお客様のためでもある。もしそういうことではなく、緒花の根性を確かめたいから、とかなら尚更お客様を中心に考えていない。だったらお客様に触れない裏方をさせろ、と思う。
もうちょっと魅せ方を考えて欲しい。こんな展開では楽しめないし、主人公に感情移入も出来ない。
 
また、緒花が民子が育てていた植物を抜いたことで「死ね」と言われるが、
よく考えて欲しい。東京から来た女の子が庭を歩いていたら「雑草」だと思い、「雰囲気をぶち壊し」だと思う植物を庭で育てることは良いことか? 旅館にやってくるお客様は旅館で働く者と東京から来た女の子とどちらの視点に近いかと言えば、後者だろう。
雑草だと思われるような草を手入れのされた庭で育てるべきか、それはお客様第一に考えたときに正しいのか、はてさて。
 
とにもかくにもイライラされる内容だった。
自分の仕事に近い本を読むことは多々あれど、グサリと突き刺さることはあってもイライラさせられることはなかった。
この内容ではお世辞でもオススメできない。PVの印象だけで買わせるのが一番だろう。