ひがえりグラディエーター

ひがえりグラディエーター (電撃文庫)

ひがえりグラディエーター (電撃文庫)

全国八十八人の中に含まれたい『ダブルブリッド』や『ソウル・アンダーテイカー』『ぐらシャチ』からの読者です。
そんな高校時代から中村恵里加作品を追い続けている私としては本作に90点を付けたい。
 
非常に面白く、また中村テイストのグロテクスさ、無常さ、非常さ、日常が表現されていて中村恵里加復活を感じさせた。
ダブルブリッドの頃からそうですが、可愛らしい絵との親和性が半端ないです。これほど可愛らしい絵の子たちに蟲とか血とか内臓とか骨とかが絡んでくるのですから、某残酷魔法少女を愛する人たちはぜひとも読んで欲しいですね。
また今回は全体的に文章が軽めに作られており、日常の軽さと非日常の重さのテンポが軽妙で軽い気持ちで読んでいるとグサリと突き刺さってくる。
ハンマー少女の登場ときたら衝撃指数が尋常ではなかったです。中村先生の作品で気を抜いちゃダメですね。
 
あとはもう血と肉と骨の話なわけで、最後まで楽しませてもらいました。
個人的に気になったのは、ひがえりグラディエーターになった人たちが引退できる条件は何なのかなぁと。どうやったらこの状況から開放されるのか、それを明示されていないことが唯一の心残り。
 
これはぜひとも続巻が出て欲しい。非常に満足度の高い作品でした。