書道ガールズ

「書道ガールズ!!私たちの甲子園」 [DVD]

「書道ガールズ!!私たちの甲子園」 [DVD]

実話を基にした町おこし・青春ガールズムービー。実話の映像は見ていませんが、実話であることは知っていました。
そんな本作。実に手堅い青春ガールズムービーでした。
 
とにかく作り・脚本が手堅い。ウォーターボーイズスウィングガールズなどを見てきた人なら、この作品の手堅さに安堵するだろうか。あるいはまたお決まりの展開か、と思うだろうか。
個人的にはこの手の青春ムービーはわかりやすいぐらいがちょうどいいと思っているので、この手堅さは好感触。実話を基にしているんだから、王道を真正面から描いてくれるのが一番だと思う。
 
折から続く世界的不況で、日本全体に暗いムードが立ち込める昨今。日本一の紙の生産高を誇る“紙の町”、四国中央市にもどんよりと暗雲が漂っていた。どんどんさびれていく、大好きな街。そんな街の活気を取り戻そうと、書道部の部員たちが立ち上がる。彼女たちが取り組むのは、「書道パフォーマンス」!
そんな物語なわけですが、描き方が手堅いし、映像も手堅い。
例えば暗雲立ち込める街の様子は何度もシャッターの下りた商店街で写されるし、書道パフォーマンスの斬新さは大げさすぎるほど大げさに描いている。もちろん、この手の青春ムービーでは不可欠な教師役も定番な人物が用意されている。
見れば見るほど安心感が増してくる。
中盤での失敗、度重なる不幸、そしてそこから奮起してクライマックスの盛り上げへと繋げる。ベタだ、がそこがいい。
 
メインを張る女の子四人はとても可愛いし、彼女たちのセーラー服姿はそれだけでお金を払ってみるだけの価値はあるだろう。
はからずも成海璃子のブレザーとセーラー服、その両方を見れて眼福でした。
 
書道パフォーマンスの映像の魅せ方もよく出来ている。墨が跳ねることで書道本来にはない躍動感が視聴者に伝わってくる。
ラストの書道パフォーマンス甲子園で学園天国をチョイスした辺り、先人の功績をオマージュしていることがよくわかる。
 
ただ、残念な点が三つほどある。
一つは男子の使い方。書道部にいる男子3人と里子の幼なじみである高田智也の使い方が非常に残念。とりあえず色彩りとしておいてみたけどうまく使えなかった、そんな感じが残っている。なぜあの男子三人があんな待遇で書道部に残っているのか、謎だ。
主役四人の誰かに恋心を抱いている、とか早川里子の親が経営する書道教室の門下生だった、とか軽く挿入するだけで少しは肉付けが出来たと思うけど、うーん、残念。
二つ目は町おこしの点。ここが端折りすぎだ。チラシ配って、路上パフォーマンスをしたらトントン拍子で話が進む? 書道ガールズの成長にスポットを当てているので、町おこしとしてはいまひとつ見応えにかけていたかな。
そこから半紙や書道のブームが起きた、みたいなところがほしかったかも。
三つ目は部費の問題。あの特大半紙はどこから調達しているのか、謎だ。軽い疑問ですけどね。
 
全体として手堅い作品。女の子同士の友情モノとしても見応えがあります。
レンタルDVDで借りたなら結構な満足感が得られると思います。