読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

天地明察

一般小説

天地明察

天地明察

冲方丁の時代小説。実力はありながらも今ひとつ読者層が広がらなかった冲方丁の名が全国に知れ渡ることになった本書。
本屋大賞は色々と思惑がありそうですが、かの人が有名になったことは素直に喜びたいですね。
そんな本作、ようやく読破しました。面白かったです。
 
一人の人間の人生のそのもっとも輝いていた時期を切り抜いた本書。直木賞作家の桜庭一樹による『赤朽葉家の伝説』を思い出しました。
あれもこんな感じでしたね。
ただ読後感は本書の方が上でしたが。あちらはちょっと泥臭い。生々しいというか、一気に生気を奪われる感じ。
逆にこちらは生気を貰う感じでしょうか。託し、託され、受け取る想いに触れるたびに生気がみなぎってきます。

読破して思ったのは、この作品は映画向きではなくてドラマ向きだということ。そのうちNHK大河ドラマとして放映されてもおかしくない装丁ではあるものの、たぶん実現はしないんだろうなぁ、と。
ただ本屋大賞=映像化の流れが多い分、わかりませんけどね。個人的には2位の『神様のカルテ』の方がテレビ局受けはしそう。天地明察はテレビ局受けはしないけど、視聴者受けはするタイプ。
そして一般層への知名度は上がったものの、若年層への受け入れは難しいかなぁとも思う。個人的には中高生に読んでもらいたいですけどね。映像化されればもっと増えるでしょうが。
 
作品の内容は、これも読書メーターで十分かと。
僕としてはおおそうきたか、の連続と読後感の爽快さ、二度読みしたくなる気持ち、も含めてオススメできる内容だとは思います。
ただあれかな。冲方丁が昔書いたカオスレギオンのノベライズのが個人的には上かなぁ。