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舞面真面とお面の女

一般小説 ライト文芸

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

メディアワークス文庫で「アムリタ」を出した作家の二作目。
本を手に取るまで同じ作家であることに気がつきませんでした。
 
そんな本書ですが、読後の感想はといえば『同じ引き出し』でしょうか。ひとつのお題(シチュエーション)に対し何回ボケられるか、その「引き出し」の多さが作家としてのバリエーションであるなら、今回の引き出しは同じもの過ぎて退屈だった。
誰がどう考えたって、本書を手に取る人の半分か少なくとも三割以上は前作を読んでいるはず。
そんな人がこれを手に取り、作者から前作を思い浮かべれば最後にどんでん返しがくるのでは、と身構えるのが普通。そして本書はそのままその期待に応えている。
つまるところ、こちらの想像以上のものが提示されていない。
 
特に一作目の「アムリタ」が研ぎ澄まされていた、意外性があった分、今回のは切れ味が劣っている。
わかりやすく言えば、芸人が十八番のギャグで話題となるがそれ以外にギャグを持ち合わせていなくてつまらない感じでしょうか。
同じシリーズで同じような展開ならまだいいですけど、異なる話で同じ展開をされると見比べたうえで判断するのは普通なはず。
 
泣ける話とか、感動する話とか、ギャグとか、そういう作風ならともかく、話の構成の仕方が同じというのはさすがに……。
作品単体で見れば決して悪い出来ではないのですが、二作目である本作で飽きてしまった。
 
僕から言えるのは、こちらを読むくらいならアムリタで十分。
三作目が出たとき、手を出すかどうか難しくなってきましたよ、これは。
人によってはツボかもしれませんが。僕は無理。