どらごん・はんたぁ〈1〉―ちいさなドラゴン使い

清水文化先生の新シリーズ第二弾。すーぱー・なちゅらるが2巻次第だったのに対して、今作のほうはまだ1巻目から楽しめる出来でした。
でもまぁこちらもですが、このあからさまに続刊を予定した書き方をされると評価のしようがないというのが正直なところである。
 
書きたいことはわかるんですけど、これでは誰も感動しない。
良かったという感想はあるかもしれないが、それは清水文化を知っている人だからで、初めて触れる人が楽しめるレベルではないんじゃないかなぁと僕は思う。
とても好きな作家さんだし、読者がどういう反応を示すかまで読んでいる方だとは思いますが、それならまずは初見の人が思わずファンになるレベルの作品を書いて欲しい。
本音を言えば、気象精霊記の復活を望まなくなるような作品を読みたいのだ。
 
 
本作は魔法を使うと自爆してしまう少女が世界一の魔法学園で魔法の勉強をする作品である。その中で色々とトラブルに巻きおこす話なのだが、最初から続編を書くつもりだったのか、物語は始業式までの数日間を描いた作品となっている。
冒頭からして清水文化らしさが前面に出ていて、学園生活部分では最高潮となっている。
そういう意味では慣れ親しんだ人間にはにやりと笑みが浮かぶ部分である。
 
ただ、ストーリー全体で見ると本当に大きな話の一部でしかないし、後半のドラゴンが出てきたシーンも今ひとつ緊張感というか緊迫感というか、話にのめりこめない。
唐突というか、とってつけたような展開にも感じて。
 
 
とりあえず、こちらもまだオススメは出来ない。
あと二巻か三巻か、面白いと思えるまではオススメはしない。でも、今後も取り上げはします。
 
この作家の作品ははまれば面白いんです。そして面白い作品を書く作家なんです。
だからこのシリーズが気象精霊記を超えてくれることを願います。