僕は友達が少ない

僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない (MF文庫J)

高杉さん家のおべんとうの勢いに乗って購入した本書。
最近、こういう傾向のライトノベルが増えたような気がするけど、これも時代なんですかね。
そんなふうにじじくさい感想をいだいてしまった本書。これがこのラノ2010の23位に入るのだから、最近のラノベの混沌ぶりがよくわかるというか、なんというか。
 
面白い、面白くないの二択で言えば面白い。ただしそれはこの作品がどういう作品なのかわかって、身構えた上での面白さである。こちらの予想を裏切る力が僕を圧倒したものではなく、あくまで想定内の面白さ、想定内のダメさ加減で収まっている。
というか、身構えていないと投げるぞ、これ。捨てるぞ、これ。
それが演出上の構造だろうと嫌悪を抱く表現というものは誰にでもあるもので、例えばヒロインの夜空の罵倒は正直読んでいて楽しいものではないし、レイプとか陵辱とかを連発されてもねぇ?
 
設定・キャラクターの作り方・話のバランス感は巧みだと思う。ほとんど出落ちのような奇抜な設定にオーソドックスなテーマを持ってきて、キャラクターで味付けをする。そしてメインである恋愛部分も比較的オーソドックスな展開ながら、キャラクターの奇抜さからうまくそらしてはいる。
ただこれは正直、オンライン小説どまりな気がしなくもない。そこに編集の手が加わることで作品として成立している、そんな気もする。
安易なネタやイマドキの表現を使用する方法は悪くはない。ただ、それが逆にオンライン小説でありそうな表現にも思えなくもない。
 
問題は色々とあると思いますが、これも時代なのだろうと思ってみようと思います。
なんにしろ、ベン・トー生徒会の一存のようにこの手の物もブームであり、どれだけ突き抜けられるかによる。この作品もどこまでも突き抜けてもらいたい。