クロノ×セクス×コンプレックス 1

これは壁井 ユカコだからこそ書けた作品なのか? と疑問に思う作品。
壁井ユカコさんは合う合わないが作品ごとにはっきりと出る作家なんですけど、この中途半端さはなんなのだろう。
そんな総評に困る本作。ハリポタ×タイムリープ×性転換(擬似百合)と読んだ人のだれもがこの作品の要素を抜き出すことが出来る作品でした。
 
壁井ユカコ作品にしてはかなり一般的というか、凡庸な出来の作品。第一巻なので、この作品がどういう作品なのか説明するには最適かもしれないが、次巻以降にひっぱるような作品としての強さがこの作品からは感じられなかった。
いい意味でも、悪い意味でも上記三つの要素を組み合わせただけの作品となっていて、今ひとつ物足りなさを感じる。
もちろん、上記三つの要素を組み合わせたのは凄いと思う。設定もよく考えられているし、きっちりと今後の伏線も貼られている。大方が予想する未来を裏切るか、予想通りながら満足の行く王道を突き進むのか、興味は持つが、それはちょっと違うだろう?
作者がどう展開するのか興味を持ち、続刊を読むのではなく、この作品が面白いから次も読む、が正しいはず。
 
個人的には電撃文庫の少女漫画風作品を書いているのが壁井ユカコさんだと思っていたので、今回はその中にありつつ、連載雑誌を変えたような感じですね。
シルキーで連載していた作家が花とゆめで連載を始めたような、感じ? 講談社で言うなら、デザートで連載していた作家がなかよしで連載を始めた感じ? とにかく、層を一つ落としたような感じかな。

次がどうなるかはわかりませんが、他人の評価を見てから購入になりそうです。