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ハルカナソラ

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ブリリアントステージシリーズ 「ヨスガノソラ」 春日野 穹

ブリリアントステージシリーズ 「ヨスガノソラ」 春日野 穹

9月25日に発売されたヨスガノソラのファンディスク・ハルカナソラの感想をようやく書きます。
クリアはすでに1週間以上前にしたのですが、今日まで感想を書くのが遅れたのは委員長ルートをどう書けばいいか迷ったからです。
 
【CG】
前回同様やっぱり綺麗。どのCGも素晴らしく、とても満足しました。
ただ、使い回しを遠慮したのか前作で使用したCGを使わなかったのはもったいなかったかな。別に使い回しが多くても気にしないんですけどね。
なにより、穹ルートで集団登校のCGがなかったのは残念。あのゆらゆらと動く絵こそ必要だった。
あの絵がハルと穹が自分たちの関係を告白した後に再びあると一度は捨てたものを取り戻せたのだと表現できたと思うけど、そこら辺の演出がなかったのは残念。
それとハルと穹のデートシーンでブティックに入りましたけど、「SALA」とはなんぞ?
いや、細かいところなのはわかっているんです。そんなのよりソランザムしとけ、と言われるのもわかっているんです。
でも関西人の血がツッコメと、そこにはツッコミをいれろと囁くんです。
店の名前ならわかるんですけど、その下に思いっきり小文字で「sale」とあるんですよっ!
ツッコミをせずにはいられない!!
そんな感じです。
 
【キャラクター】
ファンディスクなので前回と登場人物は同じ。追加キャラはありませんでした。
キャラクターは前回に比べて掛け合いが面白くなっていました。妙な味わいがあるんですよね。つまらないんだけど親近感をもてるというか。
ただまぁ、シナリオ部門でもいいますけど都合が良すぎる。そして瑛のトリックスターぶりが微妙すぎる。
困ったときの瑛さまみたいに使われている。この辺りのキャラクターバランスが微妙なのを最後まで残したのは残念。
 
【シナリオ】
今回は3つの主ルートとカラオケルートの4つですが、ぶっちゃけカラオケルートはこの程度なら要らない。
お子様ランチについてくるしょぼいおもちゃみたいな出来。このルートを読んで誰が得するの? 誰が楽しめるのか僕にははなはだ疑問。こんな中途半端な出来なら亮平や奈緒、委員長たちも加えた方が断然面白おかしいカオスな話になったはず。
ファンディスクなのだから1ルートぐらいそういうお祭りルートでいいと思う。本編では見せられない意外な一面くらいは見せて欲しかった。予定調和すぎる。
 
次にやひろルートはエロルート(?)なので、シナリオはこの程度でいいと思う。エロシーンも多かったし、役割をわきまえているといえる。ストーリー自体もエロ主体だから適当だし、ちょうどいいかと。
ここでそんなシリアスルートを出されたらプレイヤーが困る。
 
穹ルートはさすがメインヒロインという扱いです。内容自体は本編の後日談というか、金出して買った追加パッチみたいな話。
本編ラストの下山から北欧旅行の間に起こった出来事を描いているわけですが、前半は二人の関係の告白と周囲の受け入れ、中盤はイチャラブ、後半は未来に向かっていく二人、と構成は綺麗。
ただその綺麗さは端折ったからこその綺麗さ。きちんとした後日談を描くのなら、前半が長くなって中盤が失くなり、後半に繋がるのが本来の形。それをファンディスクということで前半を早めに終わらせて、二人の蜜月に割いた。
この判断自体は間違いではない。クッキーやデート、パソコンなどのイチャラブには僕もソランザムしたくらいです。多くのユーザーが求めているのがそういった部分なので、前半の鬱屈とした部分を短くしたのはユーザビリティを考えたベストな選択。
むしろもっと短くてもよかったかもしれない。
個人的にはエロシーン一つ削って、イチャラブシーンを一つ追加して欲しかったかな。
でもまぁ、総合的に見れば合格点を挙げられるルートではあったと思う。ここまでをきちんとヨスガノソラで描いてくれていたら大絶讃していたんだけど、それだけが残念無念。
いっそ今回のディスクを追加パッチと割り切って販売した方がよかったかな。で、来年待望のファンディスクでも大丈夫だろ、ソランザムユーザーを見る限り。

 
  
さて、あえて最後に持ってきた問題の委員長ルート。
まず始めに言います。僕はこのルートをヨスガノソラの中で最低評価としています。そのうえで、お読みください。
 
 
 
覚悟はいいですか? かなり独善的で批判的で妄想過剰な内容ですので飛ばすことを推奨します。
 
 
委員長ルートは普通にハルが転校してくるところから始まります。視点は他のルートと異なり、委員長視点。これ自体は問題ない。委員長の場合、カウントダウンなどで主人公に代わって案内役を担っていたのでこの判断自体はあり。
問題は委員長の性格と物語の展開の仕方である。
正直、つまらなかった。
委員長の性格が明らかにヨスガノソラおよびカウントダウンのときと違っている。まったく違うというわけではないが、こんな子だっただろうか、と思うぐらいには改変されている。例えば、この改変が委員長が自分を変えようと一念発起しての変化なら認められただろうが、地でこれだと困る。
何より許せないのは冒頭の部分がWebコンテンツのと異なること。ここは一緒にしておいたほうがよかった。
また、妄想の多さや友達を登場させないことなど細かい部分をあげれば限りがないほど不満が多いシナリオで、委員長視点で見る彼女にハルが惚れる理由がまったくわからない。
最後がもし夢落ちだったとしたら妥協できたが、そうしなかったライターの勇気はこのシナリオに相当な自信を持っていたということだろうか? それとも、他のプロデューサーなどからの影響か。
 
まぁ冒頭の時点で『ダメ』と否定的な視線でプレイしたのでその時点で公平ではないですね。
 
 
 ここから妄想です。
 
ここまで文句ばかり言うのなら、お前はどんな話なら納得するんだ? と聞かれれば僕は『時をかける少女』か『バタフライ・エフェクト』みたいな話と答えます。
今回、4つあるルートをカラオケ→穹→委員長→やひろの順でプレイしました。
その順番だからでしょうか、僕はこう思うんです。
 
穹ルートの前半で委員長とハルが会話をします。そこで委員長はこう言うんです。
『時計の針が戻ってくれたら………でも、私が変わらなきゃ何度やり直しても穹さんには敵わないんでしょうね』
そして彼女は『明日からはもう大丈夫』と言って別れます。そして翌日、委員長は委員長らしく振舞って登場し、穹と和解します。
 
委員長ルートはこの期間に起きる出来事を描いて欲しかった。
例えば、ハルと会話をしたあと家路への道を歩いていた委員長は『よし、明日からは』と言って空を見上げます。すると神社の裏山のほうでまぶしい光が一瞬輝いた気がした。気になった委員長は神社の裏山へと行きます。
そこで彼女は湖に浮かぶ光を見つけます。その光こそ、叉依姫様だった!?
叉依姫様は委員長にあなたが行きたい過去へと一度だけ戻してあげましょう、と言う。委員長は迷った末にハルが転校してきた初日に時間を戻して欲しい、と願う。
 
そしてその願いを受け入れた叉依姫様は委員長を過去へと戻すのであった。
過去に戻った委員長は驚きながらも自分が過去に戻ったことを受け止め、彼――春日野悠と結ばれるために一度自分が経験した記憶を頼りに選択していく。その決意の表れとして彼女は三つ編みを解くのだった。
 
 
えーと、僕的妄想委員長ルートはこんな感じです。
委員長の行動はそのままイコール穹ルートの否定になるんですね。二人が結びつかず、ハルが自分に振り向くために委員長は苦しみながらも自分だけが持つ記憶を武器に最強の敵・穹とその周囲にいる美少女(瑛・奈緒・和葉・初佳)に挑んでいく。
でまぁ、委員長は他のヒロインルートと同様にお盆後に結ばれるわけです。
そこで、トリックスター瑛さまの登場ですよ。
ここで、瑛さまから
『委員長、今幸せ?』(正確な文句はFD穹ルートの瑛が穹かハルに言う言葉。よく覚えてないorz)
と言われるわけですよ。瑛としては普通にハルと恋人同士になれたことを祝福する意味だったのですが、委員長は深読みしちゃって叉依姫様と自分の行為を見抜かれているんじゃないかと思われるんですね。(FD委員長ルートのお祭りのシーンもここに来る途中の過程であったと考えるとさらに深くなります)
不安になった委員長はハルと結ばれることを望み、エロシーン突入。
これで心も身体も結ばれたわけですが、一度は決別したはずの不安や穹が見せる小さな傷ついた心に委員長の心は揺れ動きます。
でまぁ二度目のエロシーン突入して、それを穹に見られる。
 
過去のトラウマを呼び起こされた穹は『ハルを盗らないで!』と激昂し、委員長は委員長でヨスガノソラの名シーンを呼び起こされる。
そして委員長は再び自分のしてきたことを考え直し、穹と二人で話し、全てを打ち明ける。
自分の心についに決着がついた委員長は叉依姫様に元の世界に戻して(返して?)もらうよう願う。叉依姫様からの問いかけにも答え、委員長は穹ルートへと戻っていくのだった。
帰ってきた委員長は涙を流すも、ゆっくりと下山していく。夢のような出来事を振り返りながら。
そんな委員長を出迎えたのは瑛だった。
会話をする二人。家に帰った委員長は明日、どうやって二人と出会い、穹と和解するか考える。
 
最後、FD穹ルートの翌日委員長が現れるシーンに繋がるわけです。
 
 
 
以上、高坂的な妄想委員長ルートでした。ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
この妄想はFD穹ルート前半の委員長との会話のところで妄想爆発したもので、委員長ルートに行く前にこの話が頭に出来上がりかけていたので、その状態で委員長ルートをしたため全否定となりました。
ああ、でも、構成はよかったと思いますけどね。
 
さてと、実は上記の妄想委員長ルートを自分で書こうかな、とも思ったのですが二次創作の枠を越えている(原作ネタバレ・拝借多数)為自粛しました。メーカーさんから怒られなければ書いてはみたいですけど、長そうだ。
どっちにしろエロシーンあるから公開できないや。
 
以上、シナリオに関してでした。
 
 
【総評】
これが【追加パッチ】なら満足。【ファンディスク】なら不満。
そんな感じです。とりあえず、等身大ウサギのぬいぐるみにでっかい期待を抱きつつ、待ってます。
通販始まったら絶対買います。何気に、穹の抱き枕も買えましたから!