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ヨスガノソラ(ネタバレ含みます)

お気に入り

メーカー Sphere
原画 鈴平ひろ(一条ジョニー) , 橋本タカシ
シナリオ 太刀風雪路 , 朝倉誠理
音楽 Manack
歌手 理多(Rita)(その他)(OPテーマ「道の先、空の向こう」EDテーマ「夜明けのプリズム」)
声優 月城真菜(天女目 瑛) , 木村あやか(依姫 奈緒) , 遠野そよぎ(乃木坂 初佳) , 五行なずな(渚 一葉) , 白波遥(春日野 穹) , 姫川あいり(サブ)(倉永 梢) , 後野祭(サブ)(中里 亮平) , 一色ヒカル(サブ)(伊福部 やひろ)

去年の夏コミで企業展示を見て以来気になっていた作品を、この前大阪に遊びに行ったときに購入しました。橋本タカシさんの絵が好きだったのでそれが購入のポイントでしょうね。
 
総評としては、穹ゲーという皆さんの評価が適当だと思います。
攻略は「初佳>奈緒>瑛>一葉>穹」の順で攻略。穹ルートを行くと他がやる気失くなると聞いていたので最後に回してみました。
好みとしては「穹>>>>瑛>一葉>奈緒>初佳」かなぁ? 正直、穹以外一緒かなぁ。
 
【CG】
CGはさすがというか、綺麗ですがモノタリナさも無きにしも非ず。あまりこういうゲームをしないので一般的な一枚絵の量がわかりませんが欲しいと思ったところにないのはちょっと哀しいなぁ。
 
【キャラクター】
可もなく、不可もなく。穹の魅力は頭一つ抜けていますが、どのキャラクターも普通かもしれない。
正直、キャラ同士の掛け合いがつまらないというのはかなり致命的かと思います。穹との掛け合いが面白い分、つまらなさが際立つんですよね。
物語のトリックスター役をメインヒロインの一人である瑛に背負わせたことで、全体としてのバランスが歪になっている。悪友役の亮平は別にあれでいいと思う。彼にトリックスター役を加えるより、そのままピエロ役を続けてもらった方がよい。瑛も無邪気なキャラを続けてくれた方がいい。
なので、亮平に加えてもう一人男(小柄で毒のある少年系キャラ)を増やすかヒロインを増やすかでバランスをとった方がよかった気がする。その子にトリックスター役を務めてもらい、要所を締めてくれれば面白くなったと思う。
 
キャラクター名に関しては意味がないのならもっと読みやすい名前にして欲しい。特に苗字の読みづらさは異常。厨二な作品じゃあるまいし、意味もなく読みづらい漢字を当てる辺り理解できない。渚と書いてミギワと即読めるのかなぁ。ナギサにしか読めなかったですし、今でも読めない。

 
【シナリオ】
全体としては理解不能。この主人公がいったい何をしたかったのか理解できない部分が多い。
特に瑛のシナリオはそれに何の意味があるのかさっぱり理解できないし、なんだかなぁと思ってしまう。同様に一葉のシナリオも段階をふんで展開していたのに最後の閉め方が無様。一葉のお父さん、すごくいい人じゃね? とか思ってしまい、シナリオとのあべこべ感が否めない。
初佳シナリオに関しては、リアルというか相手の男性も半年間手をつけない辺り、えらい清らかな交際をしていたんだなぁと思わず相手を賞賛したくなりました。それでいて二股なんだからよくわからん。
そこまでして処女にこだわらなくてもいいような。
 
問題となる、奈緒と穹ルートは奈緒への批判が多いですが個人的にはそんなにかな。
むしろ序盤であの一枚絵を見せる手段は素直に賞賛したい。「えっ? なに?」と興味を抱かざる得ない。幼少期の出来事に持ってくるのはうまいと思うし、そこからの話の展開は見事だけど、最後が呆気ないのは相変わらず。
 
穹ルートも同様に段階をふんで展開していくのは上手。主人公の後ろにいた穹が横に並び、前に並ぶも道を間違え、後ろにいた主人公が同じく道を間違えた過去をもつ奈緒によって正しい道を見つけようとしたら〜、という展開はいいと思う。
 
ただ、すべてのシナリオルートに言えることですけど、主人公の選択がおかしい。瑛ルートなんてそれ以外の選択がいくらでもあったと思うのにそーするし、初佳ルートなんてただ告白しただけ、奈緒ルートもなんだかグダグダ。
けじめとか責任とか言っているけど、結局この主人公は何もしていない。口先だけのガキの青春である。
それではゲームをプレイする大人を納得させることは出来ない。これが少年系や少女系の作品なら読み手も幼いので騙されるかもしれないが、ターゲットの年齢層を考えればこの主人公では説得力がない。
特に穹ルートでは顕著。穹との関係を友人に話すと勝手に結論出しているが、お前それ話されるほうのこと考えているか? と問いかけたくなる。それはお前ら二人が背負わなければいけないものを他人にも強要することになるんだぞ、と言いたくなる。
お前らは話して楽になるかもしれないし、ダメならどこかに行けばいいと思うかもしれないが、話された側はそのせいで一生の傷を負うかもしれないと考えなければいけない。
そういう考えが含まれていないからガキの青春にしか見えない。現実が何も見えていない、小さな世界の話である。
 
この作品にはそういう主人公の自分よがりな選択を是正するというか肉付けする存在がいないので実に薄っぺらい。亮平は初佳ルートとピエロ役でいいポジショニングをしているので全体としては使えないので、やっぱりもう1人必要だったと思うんですよねー。
イラッとさせるんだけど、作品にピリッと刺激を加えるような存在が。
少年系毒舌キャラの男子というのが個人的に欲しい存在。委員長の弟辺りがベストポジションか? その彼が要所でトリックスター的に登場してくれると面白かったと思う。
野球チームとか、お祭りとか、海とかでちょろちょろ出てきて、主人公に毒突く。いいなぁ、そんなキャラ。
 
と、妄想は置いといて、けっこう作品としては好きです。
穹の魅力が溢れていて、今も穹ルートだけもう一度やっています。ファンディスクが楽しみでしょうがないです。
もう少し早く購入していれば、抱き枕購入していたかもしれないのに。