「『2008年下半期ライトノベル萌杯』応募

私は既存作品部門にこの作品・キャラをおすすめします。

エノーラ・ホームズの事件簿―ふたつの顔を持つ令嬢 (ルルル文庫)

エノーラ・ホームズの事件簿―ふたつの顔を持つ令嬢 (ルルル文庫)

【08下期ラ萌投票/既存/9784094520750/エノーラ・ホームズ】

シャーロック・ホームズに妹がいた!? そんなよくありそうと思われそうな主人公だが、そんなありきたりとも奇抜とも取れる設定を抜きにしてもこの少女エノーラ・ホームズ(14歳)は魅力たっぷりな人物である。
ホームズに負けず劣らずの頭の回転の速さと変装術、論理的でないからこそ理解できる女としての観察眼、勝気で勇気があり、行動力もある反面でひとりで生きていく孤独からみえる弱さも持つ少女。
シリーズ第二巻となる本作では兄であるシャーロックに追い詰められながらも、探し屋として仕事も行い、寂しさや恐怖に耐えながら孤軍紛争する様が見られる。
特に三人の女性に変装するところは必見である。それぞれにエノーラが考えた立場や存在としての意味があり、そこに時代背景の描写が加わることで真実味を持たせている。彼女が一人でどれだけ考え、生きているのかよくわかる。
第一巻でこれでもかと冒険活劇を演じた彼女がロンドンの街でどんな活躍をするのか、ぜひ読んでもらいたい。
女性主観だとこういう風に見えるのか、と驚くこと請け合いである。
 
男性に頼らない、カッコいい女の子を見たい方に彼女をオススメします。