まんがの作り方

こういう作品が商業分野で出るようになったか、と思わなくもない百合漫画。「百合な日々」さんが取り上げていたので本屋であるかな、と見てみたらあったので購入しました。
個人的に表紙絵よりも裏表紙の折面というのか、中に描かれていて本を買わないと見れない部分(少女? 森下?の絵)が好きです。
あと個人的にこの帯は失敗だと思います。いや、まぁ、確かに間違ってはいないんですけど本屋で買うには度胸がいります。まぁ、すでに羞恥心の欠片もないんですけどね。
 
絵が少し高橋しんに似ている気がするんですけど、どうなんでしょう。口を少し開けた感じの絵がよく似ている気がします。
細く繊細なタッチの絵で、第2話ラスト2ページ目のヒロイン:森下の全身絵なんて、とても可愛らしいです。新人さんということで実に期待のできるタッチを持つ絵なのです。
ただ、81ページの政人くんはよく見るとおかしい。右のコマで明らかに左バッターなのに、次のコマで右バッターにスイッチしている。これ、単行本にまで収録されているということは雑誌のときに誰も気づかず、単行本への収録作業時にも誰も気づかなかったんでしょうね。
スイッチヒッターと言い訳出来なくもないでしょうが、それはそれで無理がありそう。
これに関しては勉強不足の作者も問題ですが気づかなかった担当さんらも問題でしょうね。
絵の構図ばかりに気を取られていて、大事な部分を無視している。
 
その程度といえなくもないのですが、Q&Aで視野が狭いとか言ってるとね。
そこら辺は今後注意してがんばって欲しいなぁと。
 
ストーリーはよいと思います。大きな感情の揺れ動きがあるわけではないのですが、繊細な絵に合った淡々としていながらちょっとずつ進展していく感じが好きです。
もうちょっと読者への媚があると嬉しいのですが、まぁそれは今後の楽しみでしょうか。
デートシーンがことごとく削られているのがなんとも哀しい。
すごく面白いと引き込まれるわけでもなく、つまらないと一笑に付すわけでもない、かといって古本屋に売ってしまうような作品でもない。今後の継続は確定しているのですが少しモノタリナさもある。
 
 
百合好きは購入すると満足できるでしょう。そうでなくストーリーを読み込みたい人には若干物足りない。
繊細な絵が好きな人には大好物となる作品。
 
なんにしろ、期待の新人の期待の第一作。
僕は好きですよ、と作者に伝えたくなる作品でした。