うた魂♪

今日一日に見た三作品の中では文句なしの一等賞。誰にでもオススメできる青春コメディタッチの映画だ。
主演は夏帆。それとガレッジセールのゴリなど多数の出演者が登場している。そのどれもが役柄にはまっていて、合唱をする高校生の姿などは見ているだけで清々しい気分になる。
 
ストーリーは合唱部に所属する主人公は自意識過剰で歌っている自分はとても綺麗だと思っていた。しかし、好きな人から『産卵しているシャケみたい』と言われ、歌うことを止めてしまう。そんな彼女がゴリ演じる不良合唱部の面々と出会い、歌の素晴らしさを改めて感じることで自らを見つめなおし、成長していく話である。
全編に渡って明るい映像で見るのが楽な映画である。コメディタッチで夏帆が実に面白い演技をする。その癖、何気ない場面での彼女の姿は本当に可愛らしくて、自分の容姿と歌に自信過剰な少女をうまく体現している。
 
ストーリー的には王道である。が、うまい。
巧みな伏線などはないが一つ一つの繋がり方が非常に面白い。特に主人公がもっとも下降しているときにゴリと出会う場面から不良合唱団が十五の夜を歌うシーンまでは最高潮の盛り上がりを見せる。残念なのはそこが頂点で、最後がまじめすぎて映画として爆け切れなかったところだろうか。
ゴスペラーズが歌う映画主題歌『青い鳥』もいいことはいいのだが、どうせなら既存の曲で挑んで欲しかった。そのほうが絶対に盛り上がったと思う。
 
おそらく合唱シーンだけで十分おつりがくる映画である。
あとはもう少し一人で歌うより合唱が素晴らしい点を描いてくれるとよかったかな。賞賛は出来るが後半のモノタリナさは中盤がよすぎた分、もったいない。
あとCGを使った演出をするなら、もう少し大袈裟な部分を入れてもいい気がする。夏帆側は真面目にやるとしても、ゴリ側はもっと過剰演出でもいいだろう。合唱が凄い分、ちょっと落ち着いてしまった。
 
見て損はないと思う。細かい演出などにも好感が持てたし、いい映画だと思いました。