スカイ・クロラ

ポニョに続いて、レイトショーで行われていた押井守監督の「スカイ・クロラ」も一緒に見てきました。押井監督の作品は正直あまり得意ではないし、好きでもないのですが何となく勢いです。
ポニョのあとだからでしょうか、声優がすごくマシでした。こちらも主要メンバーは有名俳優なんですけど、声と役柄があっているので、ぼそぼそした声や起伏のない口調とかがうまく合っている。ああ、この役柄ならこの声のほうが合っていると聞いていて思いました。逆にこれを本職の声優にやらせたら声から感情が滲み出ていて失敗していたような気がします。しかもすぐ傍に大ベテラン声優の榊原 良子がいるから余計に声の質の違いを感じます。
ブレイブストーリーなんかは声優と俳優の声の違いがはっきりと出ていて破綻していましたし、ジブリでは明らかに役柄にあっていない声でした。でも、これは使い方がうまい。俳優の拙劣さを逆に役柄の個性として使っている。
 
ストーリーとテーマは実にわかりやすいんですけど、予備知識がないと中盤から終盤の説明までよくわからないままなんとも言えない気分で見続けることになる。キルドレの説明が中盤までない時点で……ねぇ? 冒頭のティーチャーとの空中戦は確かにインパクトがありますけど、それよりはもう簡潔に「○○年、〜」と説明が合った方がはなしとして作品に入りやすいと思うんですけど、その辺どーなんでしょ。
音楽と効果音はすばらしく、空中戦での戦闘美も綺麗です。でもポスターと日常パートの絵が違うのは詐欺でしょ。まぁコントラストが生まれているのはわかるんですけど。
個人的にはキスシーンとタバコを吸う仕草や意味がよかった。ここに関しては実際に見てもらった方がその象徴的な意味合いの良さを理解できるはず。
 
で、ここまで絶讃しておきながら作品自体が面白いかといえば微妙でして、なんつーか、二本連続で「え? 終わり?」な気まずい終了を味わうとは思いませんでした。テーマもわかりますけど、心には響いてこない。
うーん、作品としての完成度は高いけれど、これとポニョを見るくらいなら8月9日公開のダークナイトを見た方がマシだと思います。
ちなみに観客は3人。大丈夫か、この映画館? まぁ足を伸ばせて、好きな体勢で見られたし、自分の周囲に邪魔な影もなかったのはよかったけど。
 
 
久しぶりの映画がこうなると、よけいにダークナイトを見たいかも。