『小学星のプリンセス☆』

小学星のプリンセス☆ (集英社スーパーダッシュ文庫)

小学星のプリンセス☆ (集英社スーパーダッシュ文庫)

どう考えても、設定と表紙のイラストだけで何人か釣られるだろうけれど、釣られた人は地雷だと思って買っているだろうから後悔しないと思う作品に、珍しく手を出してみたけれど、設定が奇抜な割に中身は普通のラブコメで正直何度読むのを止めようと思ったかわかりませんでした。
実にもったいないとしか言えない。この設定ならいくらでも釣れるのに、この物語ではまったく持って救いようがない。話が王道すぎるせいで途中で結末が見えて、しかもまったく持って裏切られていないからつまらない。
食べあわせが悪かったのかもしれないが、もしこの作品の主人公が『夜は短し、歩けよ乙女』の主人公のような表向きは硬派を気取っているが、内心ではそういうのに興味津々で、でも素直にはなれないキャラだったら相当面白かっただろうと思わずにはいられませんでした。ぶっちゃけ、これは50ページくらいで早々とケリを着けて、それこそ周囲からの圧力と〜とか色々考えました。
無駄に作者が変態であることは無駄に多い外見描写からわかりましたけど、それならもっと爆けないとなぁ。このノリは90年代のアニメのノリだ。色々と古い。とにかく古い。いまどきじゃない。
それにヒロインの女の子の精神年齢がちぐはぐで、5年で税を2割さげて、それでも問題ない経済作った天才に思えない。17歳でしょ? しかも、偏見について理解しているかと思えばしてないし、もうねもうね、さっさと護衛を出して外堀をしっかりと説明してからの方がよかったんじゃないのとか……。
そういう言い出したら切りがない作品でした。ヒロインの描写の濃さは秀逸でしたけれどね。