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ダブルブリッド?

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ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)

それは、ちとにくとほねの、ものがたり
 
1ページごとに心が揺れ動き、1ページごとに手が震え、1ページごとに哀しくて嬉しくて、終わるのだと思いました。
いったいどんな気持ちでこの本を書き続けたのか想像もつきません。四年半がたった一日に凝縮された一冊は400ページでは足りないくらい密度が濃くて、哀しくて嬉しくて楽しくて寂しくて、美しい物語でした。
ハッピーエンドなのでしょうね。彼女は死ぬ前にやりたいことをやり遂げたのですから、ハッピーエンドなのでしょう。涙が流せないくらい綺麗で、ここで終わりだという事実が哀しくて、終わったのだと一つの区切りがついて、頭がひどくぼんやりとしています。
 
思えば、この作品に触れたときは僕はまだ中学生か高校生で、その圧倒的な中身に心を鷲攫みにされ、三巻で絵師が変わったことにひどく戸惑いながらも中身を信じて買い続け、四年半待ち、気づけば社会人です。
一年に一度引越しする身ですが、それでも一度たりともダンボールに入れたことはありませんでした。いつだって傍におき続けていました。読み返すには余りに辛くて苦しくて重くて、でも離すことは出来ませんでした。
 
読んでて良かったです。完結してよかったです。
これ以上、この物語は続いていかないけれど、それでも世界は変わらず続くんですよね。
幸せな夢を見て欲しいです。