『セロ弾きのゴーシュ』の感想

 昔一度、アニメ版を見たことがあったのでだいたいの内容はわかっていたのですが、沢城みゆきさんの声で聞くとこれまた心地よい朗読でした。
 基本的な語り口調は、『ご愁傷さま二ノ宮くん北条麗華)』『ローゼンメイデン(真紅)』のような落ち着いた大人の女性の声を使われており、ゴーシュ・学長・ネコ・カッコウ・タヌキ・ネズミもそれぞれ声の質が違っており、さすがと思いました。タヌキの第一声があまりにアルルゥっぽくて盛大に吹きましたけれど、第二声からは少し違う感じになっていました。
 全体的にはもう文句など付けようのないくらい素晴らしい朗読CDでした。あとは最後に、スタッフロールみたいな名前を読み上げる部分があると余韻に漬れるかなぁ。『セロ弾きのゴーシュ』自体、最後スパッと終わるから、余韻が少し難しいんですよね。だから、あってもいいなぁと思いました。
 あとは歌詞カードみたいなのがあるとなおよし。そこに『セロ弾きのゴーシュ』の本文があれば見ながら楽しめるなぁとも思ったり……。まぁ予算の関係もありますしね。でも、歌詞カードみたいなので、宮沢賢治の簡単なプロフィールや作品中の音楽の説明などがあるとより楽しめるかもしれない。その辺り、贅沢な要求ですかねぇ。
 
 とにもかくにも、沢城みゆきの声を楽しむならこれほど素晴らしい作品はないし、朗読CDとしてもとっても聞き心地のいい作品です。思わず眠ってしまいそう。
 とらのあな、でも販売されているみたいなので、沢城みゆきさん好きなら買えばいいと思います。また、小説を少しでも読むなら宮沢賢治の作品を触れるのにちょうどいいかも。中学校の図書館にあるといいな、これ。
 次はどんな作品を朗読されるのかすごく楽しみです。1000円も高いとは思いません。それくらい良い作品でした。